イラン最高指導者「外国勢力がイランと近隣諸国の間に問題を引き起こそうとしている」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、イランと比較的に影響力を持つ重要な国の長大な国境線について、「外国勢力がイランと近隣諸国の間に問題を引き起こすべく活動している。彼らのこの政策が実現することを許してはならない」と述べました。
ハーメネイー師は20日土曜、イラン外務省職員や各国に駐在するイラン大使らとの面会で、イスラム諸国やイランと同じ方向性の国との関係を重要なものだとし、「今日、複数の大国や重大国が一部の動向や基本的な国際政策において、イランと方向性を同じくしていることはこれまでに見られなかった規模で増加している。この機会を認識し、こうした国々との関係を強化しなければならない」と述べました。
その上で、世界秩序の変動と題する海外駐在イラン大使らの会合に触れ、「世界秩序の変動は、浮き沈みのある、長期的で、予測されていない出来事から影響を受けるものであり。様々な国がそれに関してそれぞれの考え方や姿勢を持っている」としました。
ハーメネイー師は、成功する外交政策の基準として、へりくだった外交を否定する「威厳」、賢明でよく考慮された交流や活動としての「知恵」、難しい障害を回避する柔軟性としての「公益」の3つを、イランの外交政策の基本的なキーワードとして挙げました。
そして、不用意に相手を信頼しないことを「知恵」のもう一つの側面とし、「政治において全ての話が嘘だというのではない。正直で受け入れられる話もある。しかし、すべての話を信用してはならない」と述べました。
ハーメネイー師はさらに、成功する外交政策の6つの原則として、「国の方針に関する論理的で説得力のある説明」「世界の政治・経済的動向において影響力を持つ存在感」「イランを脅かすような政策や決定の排除」「危機の温床の弱体化」「イランと連携し同盟関係にある政府や組織の強化及び、国家戦略の深化」「地域および世界における決定・措置の隠された側面の認識」などを挙げました。