8月 09, 2023 18:20 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、イラン・BRICS関連会議において、「イランはBRICSの現メンバーにとり、エネルギーおよび恒久的安全保障の面で重要性を持っている」と述べました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は8日火曜、「イランとBRICS、パートナーシップと協力の展望」会議の閉会式において、「BRICSのは、経済新興国とグローバルサウス諸国との関係の前進を示している」と述べました。

続けて、「第三世界が政治的な連合を組む目的は、国連などでの国際協議において交渉力を生じさせることである。(これまでにも)77か国グループや非同盟運動などは、国際的な場で強い交渉力を持つことができた」と説明しました。

また、「BRICSは、実際的な経済・政治面の相乗効果を体現する存在であり、地域および世界という規模で影響を与える力がある。世界の発展途上地域で強力かつ影響力のある政治的・経済的存在証明が成ったのはこれが初めてあり、もしBRICSの範囲拡大という考えが現実になれば、この存在証明はより統制のとれた世界規模のものになるだろう」としました。

その上で、「BRICSの経済成長は、メンバーの国々に自信をつけさせ、さらにその影響力への世界的信頼を高めた。グローバルサウスの主要な国々がこのグループへの加入を大歓迎するのは、その事実を裏付けるものである」と述べました。

一方、自国については、「我が国の取る多極主義的アプローチは、野放しの一極主義に対する反応というだけでなく、ひとつの選択である。戦略的地位やエネルギー資源、さらに最新の科学技術の成果を手にし専門知識を持った若手人員を擁する我が国は、二国間および多国間の協力において、影響力を持ち信頼できるパートナーとなっている」と述べました。

「イランとBRICS、パートナーシップと協力の展望」会議は、8日火曜にテヘランで、互いの持つ可能性を知るという目的のもと、イラン外務省関係者とテヘランに駐在する各国大使らが出席する中で開かれました。

BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字をつなげたもので、この5か国が形成する新興経済大国グループの名称となっています。

現在はイラン、サウジアラビア、アルゼンチン、アラブ首長国連邦、アルジェリア、エジプト、バーレーン、インドネシアが、BRICSへの加入を申請しています。

 


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