イラン国連大使「ガザでの残忍な虐殺は明確な国際法違反」
イランのイールヴァーニー国連大使は、「パレスチナ・ガザ地区で起きている大量虐殺、戦争犯罪、集団的懲罰は明確な国際人道法違反だ」と述べました。
イルナー通信によりますと、イールヴァーニー国連大使は24日火曜に開かれたパレスチナ情勢に関する安保理会合で、「シオニスト政権イスラエルによるガザ地区のアル・アハリー病院へのテロ攻撃では、女性や子供を含む500人以上の民間人が犠牲となり、醜悪な戦争犯罪でしかない」と述べました。
イールヴァーニー氏はその上で、「民族自決や祖国帰還といったパレスチナ人の明確な権利は、常にシオニスト政権により大々的に反故にされてきた」とし、「国連加盟国の大半が、パレスチナ人の民族自決や武装抵抗を支持する国連総会決議を断固として支持しているにもかかわらず、残念ながら安保理はその履行において障害に直面している」と述べました。
そして、「この障害は何よりもアメリカによる無条件のイスラエル支持によるもので、これまでに40以上の安保理決議に対して拒否権を行使してきた」とし、「安保理の受け身な態度がシオニスト政権をのさばらせ、より悲惨な戦争犯罪に至らせた」としました。
また、「国際社会は安保理とともに、イスラエルの侵略攻撃の停止、早急な停戦、人道支援物資の提供、検問所の開放、ガザ地区への必要物資提供の円滑化など、パレスチナ市民への全面的支援のために道義的・法的責任を有している」と述べました。
イールヴァーニー氏はさらに、米国がシオニスト政権による占領・侵略を唯々諾々と支持していることで、自ら大きな問題の一部と化しているとして、「米国はパレスチナ人の犠牲と引き換えに侵略者イスラエルを明確に支持し、紛争を激化させている」と述べました。
そして、「イスラエルに迅速に軍事支援を提供していることから、米国はガザにおける民間人虐殺の共犯者となっている」としました。