イスラエル政権の軍事アナリスト:「我々は消耗戦に陥っている」
(last modified Tue, 03 Jun 2025 05:06:59 GMT )
6月 03, 2025 14:06 Asia/Tokyo
  • イスラエル政権のハズィ・ネハマ軍事アナリスト
    イスラエル政権のハズィ・ネハマ軍事アナリスト

シオニスト政権イスラエルの軍事アナリスト、ハズィ・ネハマ(Hazi Nechama)氏が、「ガザでの軍事作戦の激化はイスラエル現政権を消耗戦に陥れることになる」と強調しました。

【ParsToday西アジア】イスラエルの軍事アナリスト、ネハマ氏は今月1日日曜の報告でガザにおける「ギデオンの戦車」軍事作戦を検証し、「『ギデオンの戦車』作戦計画が、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの打倒と我々の最終的な勝利につながるとは思えない」と強調しています。

また「この計画には、イスラエルの安全保障構想の重要な要素、すなわち迅速な意思決定への努力が欠けている。このため、この計画が最終的にイスラエルの勝利とハマスの敗北にはつながらないのではという懸念が生じている」と付け加えました。

これまでの報告によれば、現在の計画では、イスラエル軍は複数の人道支援物資配給所を設け、各家庭の代表者がそこを訪れ、今後1週間分の基本食料と生活必需品の配給を受けとり、食料を受け取った後、彼らは元の場所に戻ることになっています。しかし、この時点でハマスがこの件に介入するであろうことは、常識ある者なら誰の目にも明らかです。

ネハマ氏はまた、「ハマスは引き続き人道支援物資と住民を実質的に支配するだろう。このような状況では、作戦を強化し、人道支援物資配給センターを設立するだけでは、ガザ問題の解決とハマス打倒には不十分だ」との見解を示しました。

さらに、「ハマスの重心と権力がガザ地区の民間人や住民に根ざし、その内部から活動しているという事実に関係していることは多くの人が知っている。したがって、ハマスを倒すには、彼らと民間人の間に明確な区別と隔たりを作る必要がある」としています。

そして「イスラエルが現在のやり方を続け、ガザ戦争の範囲を拡大すれば、終わりのない消耗戦に巻き込まれる上、ハマス打倒はもちろん、イスラエル人捕虜の解放もできなくなるだろう」と警告しました。

ネハマ氏は最後に、「政治指導者らは、ハマス打倒のために現在予備兵力を使用していることがイスラエルにとって最後の手段となる可能性があり、しかも彼らを賢明に使用することが重要であることを理解すべきだ」と結びました。

 


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