ヨルダン川西岸でのパレスチナ人の難民化・追放:シオニスト占領軍の新たな政策
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ヨルダン人の戦略・軍事問題の専門家ニダル・アブゼイド(Nidal AbuZeid)氏が、「パレスチナ・ヨルダン川西岸地区での無目的な殺害や強制追放の波は、シオニスト政権イスラエル占領軍が政策を変え、人口構造の変化を画策していることを物語っている」と語りました。
(last modified 2025-12-22T12:06:10+00:00 )
12月 22, 2025 14:52 Asia/Tokyo
  • ヨルダン川西岸でのパレスチナ人の難民化・追放:シオニスト占領軍の新たな政策
    ヨルダン川西岸でのパレスチナ人の難民化・追放:シオニスト占領軍の新たな政策

ヨルダン人の戦略・軍事問題の専門家ニダル・アブゼイド(Nidal AbuZeid)氏が、「パレスチナ・ヨルダン川西岸地区での無目的な殺害や強制追放の波は、シオニスト政権イスラエル占領軍が政策を変え、人口構造の変化を画策していることを物語っている」と語りました。

アブ・ゼイド氏は「国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチの新しい報告書によれば、過去1か月間にヨルダン川西岸北部のキャンプからおよそ3万5000人のパレスチナ人が退去・避難を余儀なくされた。これは過去1年間の占領政策の抜本的な転換を示す出来事である」と述べています。

【ParsToday西アジア】アブ・ゼイド氏は「近年、占領軍は違法な入植地の建設によりヨルダン川西岸地区の地理区分を再定義するプロセスを開始し、その後しばらく経ってから、これらの入植地の広範な合法化と入植地建設予算の増額の段階に移行した」とコメントしました。

また「占領軍は現在、戦略的な街道網を通じてヨルダン川西岸地区を4つの地理的地域に分割しようと画策している。その中で最も重要なのは、ヨルダン国境沿いの90号線および、ヨルダン川西岸地区を南北に隔てる60号線である。また、1号線は聖地ベイトルモガッダス・エルサレムを通過してイスラエル占領地テルアビブまでを通り、ヨルダン川西岸東部を西部から隔てる形となっている」と語っています。

さらに「この街道網によりパレスチナ人の移動に対する統制が強化され、ヨルダン川西岸地区が孤立した居住島へと変貌している。その目的は殺人、暴力、計画的な規制といった手段を通じて、新たな地理的現実を押しつけ、人口分布を再定義することにある」と述べました。

そして「現段階で最も危険な問題は、ヨルダンのパスポートを持つパレスチナ人の居住地域への圧力が高まっていることである。この圧力行使の目的は、彼らを国境地域へ追いやることにある」と警告しています。

この報告書では最後に「今日の状況は、パレスチナ人が1948年と1967年に味わった典型的な退去・難民化とは異なっている。それはつまり、公式発表や大規模な作戦なしに実行される一種の静かな強制追放であり、これらの地域の住民をヨルダンへと急き立てる、段階的な疲弊化政策に重点が置かれている」と結論付けられています。

 

 


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