イラン大統領、「地上戦でのシオニストの敗北は『アクサ―の嵐』作戦での敗北より甚大」

10月 29, 2023 17:47 Asia/Tokyo

カタール国営衛星通信アルジャジーラのインタビューでのイランのライースィー大統領

イランのライースィー大統領は、パレスチナ・ガザ地区への地上作戦でシオニスト政権が喫した敗北は、「アクサ―の嵐」作戦での敗北より甚大なものだとの見方を示しました。

パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは今月7日、イスラエル占領軍の基地に対しガザから「アクサーの嵐」と呼ばれる奇襲作戦を開始しました。現在、イスラエル側は敗北の埋め合わせ及び報復、そして抵抗運動の阻止を狙い、ガザ地区のすべての検問所を閉鎖し、同地区を砲撃しています。

ライースィー大統領は29日日曜、カタール国営衛星通信アルジャジーラのインタビューで「ガザ地区に対する地上作戦でのシオニストの敗北は『アクサ―の嵐』作戦での敗北より甚大なものだ」との見解を示すとともに、「最初の敗北では奇襲を主張したが、二度目の敗北では完全武装した軍隊でガザを攻撃しながら、パレスチナ戦闘員によりガザ撤退に追い込まれた。この出来事は、パレスチナ国民の名による新たな大勝利だ」としました。

続けて、「アメリカは他国に行動に出るなと言っておきながら、ガザでのシオニストの犯罪の幇助のために必要な武器、設備、便宜の全てを国際世論の面前で臆面もなく提供しているのは、おかしなことだ」と語りました。

加えて、「米国および欧州数カ国の支援を受けたシオニスト政権イスラエルによる女性と子供の殺戮という恐ろしい犯罪は、世界中の多くの人々に衝撃を与え、この政権への憤慨と憎悪の念を掻き立てている。ある意味では、世界の人々、多くの専門家、政治家が一方の側にいて、もう一方側にはアメリカといくつかのヨーロッパ諸国の政府及び、イスラエルという偽政権がいるという、驚くべき形態をなしていると言える」としました。