イラン企業が、世界的に承認される脳卒中治療薬を生産
11月 15, 2023 15:51 Asia/Tokyo
FDAアメリカ食品医薬品局をはじめとした世界各国で虚血性脳卒中、心筋梗塞、肺塞栓症の治療薬として承認されている、血栓溶解の効果を持つアルテプラーゼが、イランで専門家らの手により製造されました。
イルナー通信によりますと、効果の高い脳卒中治療薬として知られるアルテプラーゼを「アルテリーゼ(Altelyse)」という製品名で製造した、アーリナー・ハヤート・ダーネシュ(ARINA HAYAT DANESH)社のセイエド・マスウード・ホセイニヤーンCEOは、「この薬剤を虚血性脳卒中の患者へ症状発現から3時間以内に注射すると、後遺症を生じる可能性を大幅に下げることができる」と説明しました。
アルテプラーゼの製造ラインは今年9月25日、デフガーニー・フィールーズアーバーディー科学技術・ナレッジベース経済担当副大統領の立ち会いのもとに操業を開始しました。
この操業開始により、イランはこの薬剤の生産国に仲間入りしました。
アルテプラーゼは、急性虚血性脳卒中の治療薬として世界で幅広く使用されており、現在のところ後遺症発生の防止に効果のある唯一の承認薬となっています。
知識企業のアーリナー・ハヤート・ダーネシュ社が技術を用いて行うアルテプラーゼの製造は、イランを同薬剤の生産国としただけでなく、この薬剤が国内・国外の市場へより安価に供給されることにもつながります。