イラン南東部スィースターン・バルーチェスターンでテロ 当局が断固とした対処強調
(last modified Sat, 16 Dec 2023 09:20:44 GMT )
12月 16, 2023 18:20 Asia/Tokyo
  • イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン
    イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン

イラン南東部のパキスタンと国境を接するスィースターン・バルーチェスターン州ラースクで、テロリストにより治安当局の施設が襲撃される事件が発生し、同国の政府・警察の関係者らはこれを非難するとともに、早急な犯人の特定と対処を指示しました。

ラースクにある治安部隊の拠点は14日木曜夜、パキスタン国境で活動するテロ組織「ジャイシュ・アル・ズルム(Jaish al-Zulm)」の襲撃を受け、警官12人が殉教しました。

国際通信イランプレスによりますと、イラン国会のガーリーバーフ議長はメッセージを発表し、「イランの安全や権威に対し、邪な敵や悪事を重ねるタクフィール主義者などの組織が行うテロ行為は、今に始まったことではない。彼らは常にそのような行為を企み、イラン国民の意志を揺るがそうとしてきたが、。彼らは、このような結果を生まない行為には、厳罰が与えられることを知るべきだ」としました。

イラン司法府のモフセニーエジェイー長官

 

イラン司法府のモフセニーエジェイー長官も、メッセージでラスクでの警官殉教に哀悼の意を示し、今回のテロ事件の実行者らは罰されるとしながら、「スィースターン・バルーチェスターン州の司法当局は、世界的覇権と繋がりを持つこれらのテロリストの逮捕・処罰に向けあらゆる措置を取るべく、治安当局に必要な命令を出さねばならない」と強調しました。

ヴァヒーディー内相も、管轄下にあるイラン警察のラーダーン長官に宛てて、「テロリストとその支援者に、強力なイラン治安当局により捕らえられ極刑を受けることになると、わからせなければならない」としました。

イラン警察のモンタゼロルマフディー報道官は、「テロリストによる今回の攻撃は、向こう見ずなものであった。こような悪意あるテロ攻撃が対処なしに終わらないことは疑いなく、犯罪者には厳しい報復が待っている。現在、状況は制御されており、長官の命令により、副長官率いる一団が捜査・対処のために現地に派遣された」と述べました。

このほか、スィースターン・バルーチェスターン州各民族の代表者も、今回のテロ事件を非難しました。

同州は、16日土曜を公式な追悼日にすると発表しています。


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