テロリズムー敵の失敗した対イラン工作
(last modified Thu, 04 Jan 2024 12:34:06 GMT )
1月 04, 2024 21:34 Asia/Tokyo
  • イラン南東部のテロ事件
    イラン南東部のテロ事件

イランの敵がまたもや、盲目的なテロ行為で数百人の民間人を殉教・負傷させました。

イラン南東部ケルマーンで現地時間の3日水曜午後、同国イスラム革命防衛隊元ゴッツ部隊司令官だったソレイマーニー氏の殉教4周年式典が行われている最中、ソレイマーニー氏が埋葬されている殉教者墓地に続く道路で2件の爆破テロが発生しました。この事件により84人が殉教し、284人が負傷しました。

イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師は、ソレイマーニー司令官の墓参に訪れた多数の巡礼者らの殉教を受け、「犯罪者どもは、ソレイマーニー司令官の目指した道や意思を継ぐ兵士らが、今回の卑劣な犯罪を容認しないことを肝に銘じておくべきだ」と述べました。

ライースィー大統領もメッセージを発信し、今回のテロ事件を非難して「今回の行動は反イラン的で汚れたテロ行為である」としました。

イランは世界でも最大のテロ被害国の一つで、1979年のイスラム革命以来2万3000人以上の国民や当局者がテロ攻撃で殉教しています。実際、イスラム革命の勝利の初日から、イランは米国、シオニスト政権イスラエルおよびその関連組織を含む敵の憎悪と敵意の矛先を向けられてきました。

テロ分子の軍事訓練、資金・情報面での支援、そして彼らへの武器や通信機器の提供は、西アジア地域での敵によるテロ集団の形成と支援への関与の氷山の一角に過ぎません。

安全保障における体制の無力さの吹聴、精神的平穏のかく乱、市民の間に絶望や騒乱を扇動すること、そしてイスラム革命の理想の実現の阻止は、イランに対する複合戦争という形でのテロ行為における、そうした敵や彼らとつながりのある因子の目的や思惑となっています。

イラン国民と当局に対してこれまでにこれほど多くのテロ事件が起きているにも関わらず、国際社会はその再発防止に向けた効果的かつ現実的な措置を講じていないだけでなく、テロ支援国の政府もこうした行動への自らの関与を否定しています。その例として、ミラー米国務省報道官は、今回のケルマーンでのテロ事件について、「我が国はイランの爆破テロ事件には一切関与しておらず、またシオニスト政権イスラエルが関与したと信じる理由はない」と主張しました。

今回の事件に関して犯行声明はまだ出されていません。一方で、この事件が起きたのは、イランの長年の駐シリア軍事顧問の一人であるセイエド・ラジ・ムーサヴィー氏の暗殺および、これに続いて発生したレバノンでのパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのサレハ・アルーリ政治局次長の暗殺の直後のことでした。このため、シオニスト政権イスラエルの関与がさらに疑われることになっています。それは、イスラエルがこれらの暗殺事件の主な原因であることによります。

イランは地域におけるテロとの戦いの先駆者の一つとして、従来通りこの分野での努力を続ける決意を固めています。また、テロ行為がイスラム革命の筋道と目標の継続の障害となったことは決してありませんでした。イランのヴァヒーディ内務相はケルマーンでのテロ事件について「このテロ行為に対しては、可及的速やかに治安・軍事機関による強力かつ断固たる対応がなされるだろう」と強調しました。

 


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