4月 20, 2024 18:31 Asia/Tokyo

イラン・イスラム革命防衛隊の原子力・核関連施設警備部隊の司令官が、「イスラエルによるイランの核施設への脅威が高まれば、イランとして国の核政策を見直す可能性も出てくる」と述べました。

革命防衛隊広報局によると、原子力・核関連施設警備部隊のハックタラブ司令官は、19日早朝にイスラエル軍のものとみられる無人機がイラン国内の複数箇所に侵入したとされる件に触れ、イスラエルによるイラン核施設への脅威が「昨日・今日に始まったことではない」とし、「シオニスト政権は以前から、イランの原子力分野に対して脅威を与えるだけでなく、破壊・テロ活動を行ってきた」と述べました。

ハックタラブ司令官は、「国際法規やIAEA憲章などにより、すべての国に対して他国の核施設への攻撃は避けるべきものとされているが、イランはそれでもこうした脅威に対処する用意を整えている」と述べました。

また、イスラエルが今月1日に在シリア・イラン大使館を空爆し、再びイランの核施設へ脅威を与えようとしたことに触れ、「最高指導者ハーメネイー師の見識や軍・革命防衛隊の努力、防空システムや様々な最新装備の利用、核施設がイランの広い国土に散らばっていることが、イスラエルによるあらゆる脅威に対抗している」と述べました。

その上で、イラン軍・革命防衛隊はイスラエルの核施設に関する情報をすべて把握しているとし、イスラエルが攻撃してきた場合は、すぐにミサイル発射ボタンを押し、相手の拠点を壊滅させる用意ができていると強調しました。

また、イラン国内の核施設への攻撃があった場合は、イスラエルの同様施設が攻撃対象となるとしました。

ハックタラブ司令官はさらに、イスラエルがイランへ圧力をかけるために国内核施設への攻撃をちらつかせるようであれば、イランは国として核政策を見直すこともあり得るとしました。

そして、イスラエルによる反イラン的行動への報復は、14日に行われた対イスラエル報復攻撃「誠実な約束作戦」と同様に歴史に残るものになるであろうと述べました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     


 

タグ