May 23, 2024 20:52 Asia/Tokyo
  • 「この男は協調と平和を求めた」:故ライースィ大統領の外交努力に関する報告
    「この男は協調と平和を求めた」:故ライースィ大統領の外交努力に関する報告

カタール国営衛星通信アルジャジーラが、「パレスチナ抵抗組織は今、この危機的な時期に自らの最大の支持者の一人を失った」と報じました。

アルジャジーラは、ヘリコプター事故によるイランのライースィー大統領とアミールアブドッラーヒヤーン外相、および随行団の殉教に関する分析記事において、「イラン北西部で起きたヘリ墜落事故に巻き込まれたイランの大統領、外相そして関係者全員に神の慈悲があらんことを願う」と報じました。

パレスチナ抵抗組織は現在、積極的かつ影響力のある支援者を必要とする重要な時期に、最大の支援者の一人を失った形となりました。もっとも、イラン政府はこの痛ましい事件の後も適切に行動し、国の統治には少しの欠陥も問題も存在せず、イランは名誉と誇りの道をたゆまぬ歩み続けることを強調する声明を発表しました。

アルジャジーラはさらに、ライースィー大統領がイランと近隣諸国との関係改善に重要な役割を果たしたことを指摘し、

「ライースィー氏は近隣諸国との対立解消に多大な努力を払い、そしてアラブ諸国とのあらゆるレベルでの和解プロセスを開始したことに留意すべきである。また、サウジアラビアとの歴史的な和解により、イラン・サウジ間の長期にわたる緊張に終止符を打った。また、オマーンの仲介を得て、エジプトとの関係修復、過去40年間停滞と緊張に苦しんできた同国との国交回復・再開に向けて行動した」

と強調しました。そして、

「ライースィー氏はアルジェリアとの協力を深めることで、他のアフリカ諸国との関係拡大に大きな扉を開いた。この措置がとられたのは、UAEアラブ首長国連邦、バーレーン、スーダンなどがシオニスト政権イスラエルと関係を正常化し、その流れが北アフリカ諸国にも及ぼうとしていた中でのことだった。また、ライースィー氏在任中におけるイランと近隣諸国との関係改善はアラブ諸国に限定されず、パキスタン、アフガニスタン、トルコも含まれた」

としています。

アルジャジーラはさらに、イラン外務省とパキスタン外務省は、両国共通の国境でのテロリストの動きによって引き起こされる危機の迅速な阻止に努めたとしました。また、故アミールアブドッラーヒヤーン外相は両国の関係が緊張しかけている状況下で、パキスタンを訪問し、紛争と対立の火を消しました。

さらに、ライースィー大統領の在任中にイランとトルコの関係が改善したことを指摘し、

「米国の対イラン制裁にも関わらず、あらゆる分野でイラン・トルコ間の経済協力の増加が見られた。両国は多大な努力を払ったが、これは政治的共通点の強化が目的である。特にパレスチナ抵抗運動支援の分野では、イランとトルコは共通の立場をとった。両国大統領は直ちにこれに対処し、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのハニヤ政治局長を含むパレスチナ抵抗当局者らと会談し、パレスチナへの断固たる支持という姿勢を示した。この問題は、ハマスを犯罪者と見せかけようとした米国政府にとって大きな課題だ」

と報じました。そして、

「イランに対してどのような立場を取ることもできるが、現在の危機的状況において抵抗勢力を支援する上で、イランの声よりも大きな声が世界にあるかどうか考えて欲しい。神が善良なる人々を憐れんでくれるよう願う」

と結んでいます。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     


 

タグ