イラン最高指導者「神がイラン国民に最良の選挙を与えてくれるように」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、同国大統領選挙の決選投票をきわめて重要なものと強調しました。
【ParsTodayイラン】イラン最高指導者事務所によると、ハーメネイー師は3日、テヘラン市内にある神学校「シャヒード・モタッハリー高等学院」の新たな責任者らと会談し、「国民の投票参加は体制の後ろ盾だ。国民の政治参加が高く明確であるほど、その体制は内政上の目標や戦略の実現、高い国力を得ることができる。これはきわめて大きな機会だ」と述べました。
ハーメネイー師は先週28日に行われた大統領選挙の1回目の投票率について、事前の期待や予測を下回るものだったとし、「これにはいくつかの要因があり、政治・社会の専門家らが分析を行っている」と述べました。
その上で、1回目の投票に行かなかった人を反体制派とする論調について「体制責任者やイスラム共和制そのものに不満を持っているであろう者が好き勝手なことを言っているが、投票に行かなかった人が皆そうであるとする考え方は完全な誤りである」「多くの人は用事や問題を抱えている。決選投票では、神の思し召しで、人々がこぞって投票所に足を運び、体制の尊厳となってくれるだろう」と述べました。
そして、「神がイラン国民に最良の選挙を与え、当選者が国民や体制にとっての目的を実現できるよう望む」としました。
第14期イラン大統領選挙は、先月28日に1回目の投票が国内5万9000カ所の投票所と海外95カ国で行われました。
1回目の投票では過半数の票を獲得した候補がいなかったため、上位2人のマスウード・ペゼシュキヤーン候補とサイード・ジャリーリー候補による決選投票が5日に行われます。