イランの映画「糸杉の木陰で」が国際短編映画祭で最優秀アニメ賞にノミネート
イランのホセイン・モラーイェミー、シーリーン・ソウハーニー両氏が制作したアニメーション映画「糸杉の木陰で(英題:In the Shadow of the Cypress)」が、受賞作品に無条件で米アカデミー賞のエントリー権が与えられる公認映画祭のひとつ第21回イン・ザ・パレス国際短編映画祭のコンペティションに参加し、最終選考に残りました。
【ParsTodayイラン】イラン児童・青少年知育協会の広報・国際部によると、同協会がプロデュースした「糸杉の木陰で」は、世界で最も古い短編映画祭の一つとされているイン・ザ・パレス国際短編映画祭のコンペティションに参加しています。同映画祭は学生部門とコンペティション部門の2つに大別され、コンペティションではフィクション、ドキュメンタリー、アニメーション、実験的作品の各優秀賞のノミネート作品が選ばれた上で、最終日のセレモニーで受賞作品発表と賞金の授与が行われます。
「糸杉の木陰で」はこれに先立ち、スペインで開かれた国際映画祭・第19回Animayoで審査員大賞と最優秀2Dアニメーション賞を受賞し、来年の米アカデミー賞のエントリー権をすでに獲得していました。
国内外の様々な映画祭で数十の賞を受賞しているこの作品では、海辺の粗末な家で孤独に暮らしている心的外傷ストレス障害を抱えた船長とその娘が人生の難題にぶつかる物語が描かれています。
第21回イン・ザ・パレス国際短編映画祭は、先月29日から今月6日までの日程でブルガリアの文化宮殿で開催されています。
イランでは、1970年代後半からオリジナルのアニメーション制作が始まり、現在では活発に制作を行う国のひとつとなりつつあります。