イラン・シーラーズで、西アジア最大のスマートホスピタル建設計画進む
9月 10, 2024 18:12 Asia/Tokyo
イラン南部ファールス州シーラーズで、政府および経済理事会の承認後に西アジア最大となるスマートホスピタル、モハンマド・ラスーロッラー病院を建設する計画が進んでいます。
パールストゥデイによりますと、テヘランを訪問していたファールス州のイーマニーエ知事は7日土曜、1400床規模のモハンマド・ラスーロッラー病院建設への融資の経済委員会での承認に向けて、イラン第一副大統領と話し合ったことを明らかにし、「経済理事会でこの件が承認されれば、西アジア最大のスマートホスピタルがシーラーズに建設されることになる」と述べました。
イランでは近年、国民の健康管理および医療ツーリズムの拡大を目的に、ハズラト・マフディー病院をはじめとしたスマートホスピタルが複数建設されています。
イラン伝統工芸・文化遺産・観光省の報告によれば、同国を訪れる外国人客の20%は、病気の治療・健康管理が目的だとされています。イランの医療ツーリズムは、同国高官らの努力によって、今後数年のうちに大幅な成長が見込まれています。
現在、医療ツーリズムのためにイランを訪れる人々が多い国にはイラク、アフガニスタン、パキスタン、アルメニア、タジキスタン、そして、オマーンやバーレーンといったペルシャ湾南岸諸国があります。
イランはこの数年の間に、保健・医療分野の進歩によって、地域の医療拠点のひとつとして各国から注目されるようになりました。
イランの医療の進歩を示す指標としては、骨髄移植や不妊治療の分野で世界第3位、整形外科と臓器移植の分野で同4位、人工内耳移植で同5位、 特定疾患に必要とされる医薬品製造で同7位に入っていることが挙げられます。