イタリアが認めたイランの女性の地位に関する西側の嘘
イタリア・ローマで、イランとイタリアの女性の地位に関するシンポジウムが開かれました。
【ParsTodayイラン】「イランとイタリアの女性:文化的対話を中心に」と題されたこのシンポジウムは、イランの女性が果たして本当に西側メディアが伝えるような文化的・宗教的抑圧にさらされているのかという疑問に回答を提示することを目的として、地元の団体「インディペンデント・イタリア」が主催しました。
会議の冒頭では、インディペンデント・イタリアのフランチェスコ・ラボニア代表が挨拶し、「イタリアは女性を物として見るアメリカナイズされた見方に侵されている」と語りました。
ラボニア氏は今年イランを訪問しており、現地で自分の目で見たイラン女性の服装の多様さや、女性に対し敬意を持った警察の対応などについて語りました。
また、イタリア在住のイラン人イスラム学者であるハーニエ・トルキヤーン氏は、「イタリアではイランに関する議論はタブーとされている。イランに関してこれまでとは違う見方を提示したい。社会における女性の役割は、伝統的かつ現代的であるべきだ。伝統的な方がいい、現代的な方がいいなどと言うことはできない。ひとつ言えるのは、信仰にヒントを得たモデルはより優れ、理想的であるということだ」と語りました。
トルキヤーン氏はまた、イラン社会における女性の役割は確立されているとし、
「パフラヴィー王政が崩壊した後、イランにおける女性の役割はより重要になった。イスラム革命は女性の社会進出や責任ある地位への就任を促した」
とし、「イラン女性が大学進学率、平均寿命、就労率、スポーツでの活躍といった分野で、革命前よりも大幅に躍進していることは様々な統計でも示されている」と語りました。
シチリア大学・法経学部のアナ・ワルボー教授は、
「西側社会は自由で先進的な女性のイメージを提示するが、それは女性の商品化を覆い隠す仮面にすぎない。性の自由は自由とは呼ばない」
と語りました。
また、インディペンデント・イタリアのウィルマ・ジノラ氏は、自由の定義の曖昧さについて、「西側諸国では制限のない自由が至上命題に置かれる。その次が競争で、それが経済的自由につながる。その経済的自由は消費至上主義をもたらす」と語りました。
この会議にはイランの民間企業で女性CEOを務めるマルジャーン・フーシヤール氏がオンラインで参加し、
「イランの女性は学術分野で価値のある進歩を遂げ、様々なリテラシーやスキルを身に着けている」
と語り、
「メディアで報じられるイメージとは反対に、イランの女性は男性と同等の権利を有しているだけでなく、夫や父親、兄弟といった男性家族からも支えられている」
と述べました。