ハマス、イスラエルとの停戦合意に条件/テルアビブで大規模なガザ停戦要求デモ
(last modified Sun, 29 Jun 2025 10:31:14 GMT )
6月 29, 2025 19:31 Asia/Tokyo
  • ハマス、イスラエルとの停戦合意に条件/テルアビブで大規模なガザ停戦要求デモ
    ハマス、イスラエルとの停戦合意に条件/テルアビブで大規模なガザ停戦要求デモ

トランプ米大統領の発言により、にわかにハマスとイスラエルの停戦合意が取り沙汰される中、ハマスが停戦のための条件を示しました。

【ParsToday西アジア】パレスチナ情報筋によると、ハマスが提示した条件には、「ガザの行政にハマスが関与すること」「ハマスの国外資産の没収・凍結が行われないこと」などが含まれているということです。

ガザ情勢をめぐっては、トランプ米大統領が27日、「来週中にも停戦が実現すると思っている」と語ったことから、にわかに停戦合意の可能性が取り沙汰されています。

こうした中、イスラエルのテルアビブでは28日、人質の家族を含む市民およそ3万人がデモを行い、早期の人質交換と停戦を要求しました。人質家族らは、イスラエルがハマスと包括的な合意を結び、残る人質を一括して返還させることを要求していますが、ネタニヤフ首相がこうした合意案を拒否していると訴えています。

イスラエルは、ハマスに捕らえられている人質の数を50人と発表していますが、一部の報道によると、そのうち生存しているのは20人に過ぎないとの見方もあります。

一方、1万400人以上のパレスチナ人がイスラエルの刑務所に収監されており、人権団体やパレスチナ・イスラエル双方のメディアによると、彼らは拷問、飢餓、医療不足に苦しんでおり、多くが命を落としています。

このような中、イスラエルの野党勢力や人質の家族たちは、ネタニヤフ政権を「機会を逸し、妥協的な対応をしている」と非難し、ガザ地区の危機が続いているのはネタニヤフ首相の責任であるとしています。彼らによれば、ネタニヤフ首相は政権維持のために極右勢力に迎合する政策を取り続けており、それが大規模な抗議を引き起こしている要因だということです。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter