イラン外相「血は流しても国土と威厳は手放さなかった」/外務省報道官「殉教者は新たな英雄を生む種」
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イラン外相「血は流しても国土と威厳は手放さなかった」/外務省報道官「殉教者は新たな英雄を生む種」
イラン外務省は、28日にテヘラン市内で行われたイスラエルとの戦争で殉教した軍高官・原子力科学者らの葬儀について「国民の団結を示すものだった」と評価しました。
【ParsTodayイラン】イラン外務省はこの日の葬儀についてXに「この葬儀は単なる別れの儀式ではなかった。これは、言葉で表現することなく、民衆の団結を示すものであり、テロに対する応答として『存在』で答えた瞬間だった。独立、自由、尊厳を求めて幾度も試練を乗り越え、誇り高く生き延びた国民によるものだ」と投稿しました。
その上で、「今日はアーシューラー(ムハンマドの孫である第3代イマーム・フセインの殉教を記念する日)の記憶と深く結びついた日であり、イラン市民は熱意ある参加をもって、母国の英霊たちに別れを告げた。彼らはイスラエルとアメリカによる強制的な戦争の中で殉教した男性、女性、そして子供たちである」とつづりました。
そして、「この力強い参加は、単なる忠誠の証ではなく、祖国とイラン国民の尊厳のために戦った犠牲と抵抗の道に対する民衆の信念を示すものだ。さらに、イラン国民は、脅威を団結の力に変え、戦争を国民の意志を実現するための機会に変えるという明確なメッセージを世界に送った」としました。
イラン外相「血は流しても国土と威厳は手放さなかった」
イランのアラーグチー外相は、この日の葬儀に自ら参列した後、インスタグラムに「歴史はこう記すだろう。イラン国民は血を流したが、国土を譲り渡さなかった。愛する者を失ったが、尊厳は手放さなかった。数千トンの爆弾の雨の中で立ち向かい、決して屈しなかった」と投稿しました。
その上で、「施設や建物は重要で価値があるものだが、時が経てば新たな誇りと堅牢さで再建される。しかし、国民の誇りは何よりも重要だ。今日、イラン国民は、核兵器を持った2つの政権に対する英雄的な抵抗の中で、自らの尊厳と誇りを守り、今やかつてないほど誇らしげに、強く未来を見つめている」とつづりました。
外務省報道官「殉教者は新たな英雄を生む種」
イラン外務省のバガーイー報道官も、自身のXに「今日は、イランの勇敢な民衆が、イスラエルによる侵略戦争の中で殉教した我が国の最も清廉で愛国的な子供たちを、重い悲しみを胸に抱きながらも立ち上がり、力強く運び、英雄的な尊敬を持って祖国の大地に送った。これにより、各々が新たな英雄たちの誕生の種となる」と投稿しました。
そして、「イラン国民は、イマーム・フセインの民であることを証明した。正義と不正義の戦いにおいて、信念、忍耐力、そして国民の団結に基づき、どんな悪にも勝つ力があることを示した」としました。
政府報道官「イラン国民に敬意を表する」
イラン政府のモハージェラーニー報道官もSNSで、「殉教者の葬儀における市民の壮大な参加は、政治的立場や傾向を超えて、イランの尊厳と安全を守るために国民的団結が堅固であることを再確認させた。イランの偉大な人々に敬意を表する」と記しました。
このように、イランの殉教者たちの葬儀は、国民の団結と愛国心を示す重要な儀式となったことが強調されています。また、イランの指導者たちはこの出来事を通じて、国民の誇りと抵抗精神を再確認し、今後もこの道を進み続けることを誓っています。