10月 10, 2024 15:23 Asia/Tokyo
  • イランのスンニ派指導者らが同国最高指導者に宛てた対イスラエル作戦に関する感謝状
    イランのスンニ派指導者らが同国最高指導者に宛てた対イスラエル作戦に関する感謝状

イランのスンニ派指導者らが団結を促す行動として、同国最高指導者のアリー・ハーメネイー師に書簡を送り、イランによる最近の対イスラエル・ミサイル作戦「真の約束2」を誇り高く勇敢な作戦だとして賞賛しました。

【ParsTodayイラン】イランのスンニ派指導者ら3000人はこのほど、ハーメネイー師に宛てた書簡の中で、「真の約束2」作戦への謝意と支持を表明しました。この書簡の一部には、次のように述べられています。

「今、貴殿の力強く賢明な指導と、一定期間の威信ある自制を経て、勇敢な我が国のイスラム革命防衛隊の力強い手により、シオニスト政権イスラエル占領地の中心部がイスラム共同体の怒りによって燃え盛った憤怒の炎の標的となった今、愛しき肉親を失った殉教者の家族、無防備のパレスチナ市民、そして世界中の自由を求める人々の心は再び平穏を取り戻し、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの勇敢な戦士たちに、世界的覇権主義者たるこの悪名高きシオニスト政権イスラエルの命が尽きるまで戦うため、再度の生命と不屈の決意を与えた」

「我々スンニ派の礼拝導師や指導者は、イスラムの聖典コーランとイスラムの叡智の奉仕者として、また団結と聖なる戦いの道を歩む者として、テヘランでの最近の金曜礼拝での貴殿による敵を粉砕する演説および、啓発的な説教への多大なる謝意を示す。そして今は亡きホメイニー師と、その偉大なる高位の殉教者およびその追随者の理想との契約を新たにし、子供殺しの強奪者に対抗する我が国の誇り高き軍とその司令官らによる『真の約束2』という勝利した作戦について、その見識ある指導者並びに、神の道における戦士諸君および司令官諸氏に心からの賛辞と謝意を表明する」

イランの政治評論家モハンマド・カーゼム・アンバールルーイー氏は、この重要な書簡のいくつかの側面を説明しました。ここでは、アンバールルーイー氏の解説を掲載します。

このメッセージが重要である第一の理由は、イスラム共同体の団結及び統一を促すという観点からであり、これは西側とイスラエルの同盟の願望とは正反対の行動である。この行動は、スンニ派がシーア派という同胞とともに圧制と抑圧という宮殿の前に堂々と立ちはだかり、シオニストという占領者の犯罪を前に沈黙する意思がないことを示している。最近、一般市民の間には、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムとパレスチナの大義を中心としたこの団結が明白に見て取れる。金曜礼拝時のハーメネイー師の発言に呼応してエジプトとモロッコの国民がバーチャル空間を埋め尽くすとき、あるいはヨルダン市民とイラク市民がシオニストたる敵に向かって放ったイランのミサイルに雄たけびをあげるとき、これはイスラム共同体における現場の団結にほかならない。パキスタン、インド、トルコなどで大規模な集会が開催されたことも、こうした団結だと言える。

第二の理由は、実際の戦場でそれが反映されることである。敵はメディアという武器を用いて、パレスチナの現在の情勢をイラン主導の抵抗勢力による挑発的な枢軸とみなし、この問題からスンニ派を遠ざけようと何度も工作を繰り返してきた。しかし、スンニ派の指導者らがハーメネイー師に宛てた書簡には明確なキーワードがある。それは団結と聖なる戦いの方向に進むことを強調していることだ。これは、西側諸国の工作とは裏腹に、神の力を中心とする団結の道が正しい方向に進んでいることを意味しており、その顕著な現れは、愛すべきパレスチナの解放という道においてハマスとパレスチナ・イスラム聖戦運動が、レバノンのヒズボッラーやイエメンのアンサーロッラーと連携していることである。ハーメネイー師は最近の金曜礼拝の説教の中で、アラブ世界に向けて語り、その雄弁な文言でイスラム諸国および世界の人々に、昨年10月7日の対シオニスト作戦「アクサーの嵐」をめぐるナラティブ戦争とは何かを見せつけた。

イスラエルによるガザ攻撃が始まって1年以上が経過した今、これまでに15万人以上が負傷または殉教している。その一方で、残念ながらアラブ・イスラム世界の宗教学者の中には、今なお沈黙して断食をしながら状況を傍観している者がいる。しかし、イランはハーメネイー師の指導の下、大きな代償を払ってきた、または今払っているパレスチナ戦士の英雄的な行動を力強く支援し、再びパレスチナに光を当てさせ、このイスラム世界の第一の課題を人々の意識の中に復活させることに成功したのである。

この方向において、ハーメネイー師は偉大な旗手として舞台に登場した。ここ数カ月間、多くのスンニ派学者が彼の戦略的役割を認めるとともに、地域における現在の紛争での彼の戦略的役割が正当性を帯びてきた。世界のイスラム教徒あるいはイスラム共同体のこうした同調・団結は、「真の約束1・2」作戦のミサイル燃料のようなものになる可能性がある。しかも、これらのミサイルはイスラエルの中枢、アメリカ、西側諸国とその地域同盟国を簡単に射程圏内に捉えられるものである。

 


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