西アジアの情勢不安の根本原因に関するイラン外相の説明/米の優位性の終焉を認めた同副大統領の告白
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アラーグチー・イラン外相がパロリン・バチカン首相と会談
イランのアラーグチー外相がパロリン・バチカン首相との会談で、「西アジアの情勢不安や諸問題の主な根源はシオニスト政権イスラエルによる占領やアパルトヘイト、そして自決権を含むパレスチナ人の基本的権利への著しい侵害行為にある」と語りました。
【ParsTodayイラン国際】このニュースではイランと世界の最新ニュースとしてアメリカの世界的覇権の終焉、イラン外相とバチカン高官との会談、トランプ米大統領によるハーバード大学への留学生資格はく奪決定が連邦地裁に差し止めされたこと、ベラルーシ・ミンスク国際兵器展示会でのイランの防衛産業の歓迎、南米チリによるパレスチナ支持・反イスラエルの立場表明、トルコ現大統領の政敵に近い数十人の逮捕などを取り上げます。
イラン外相;「地域の情勢不安の主な元凶はパレスチナ占領」
アラーグチー・イラン外相は23日金曜、バチカンの首相ピエトロ・パロリン枢機卿との会談において、「西アジア地域の情勢不安や諸問題の主たる根源はイスラエルによる占領、アパルトヘイト、そして自決権を含むパレスチナ人の基本的な権利の重大な侵害にある」と語りました。またこの会談で、ガザでの殺戮激化と大量虐殺続行の結果として占領下のパレスチナで起きている悲惨な状況について述べ、ガザで引き起こされた犯罪に対する嫌悪感と反対を示すとともに、「犯罪の停止及びガザ向け人道援助送付に向け直ちに行動を起こすことは、すべての国と国民の法的、倫理的責務である」と強調しています。
チリ:「ガザにおけるイスラエルの行動は戦争犯罪」
南米チリのガブリエル・ボリッチ大統領は「X」に「イスラエルはガザで民族浄化を行っている。人道支援搬入が許可されないため、今後数時間のうちに数千人もの子どもたちが命を落とすかもしれない状況に陥っている」と書き込みました。さらに、「こうした犯罪を引き起こした者、そしてそれに目をつぶった者は戦争犯罪者であり、人類は彼らに責任を負わせるだろう」とコメントしています。ボリッチ大統領は、チリがあらゆる国際機関においでこの蛮行を止めさせるために必要な圧力を行使していることを明らかにしました。
米副大統領:「米国の世界支配・派遣は終焉」
アメリカのJ・D・バンス副大統領は、同国がもはや世界で唯一の支配的な無敵国家ではなく、中国やロシアなどのライバル国があらゆる分野でアメリカを追い越そうとしていることを認めました。また「冷戦終結後、米国は航空、宇宙、海洋、宇宙関連問題、サイバースペースといった共通の課題において、誰もが認める主導権の大半を掌握していたが、世界における明らかな米国優位の時代は終焉に達している」と述べています。
ハーバード大学が大統領に勝利;米連邦裁がトランプ政権の外国人留学生認定取り消し命令を差し止めに
米マサチューセッツ州連邦地方裁判所の判事は、同国の名門ハーバード大学が23日金曜に訴訟を起こしてからわずか数時間後、トランプ政権による同大学への外国人留学生の受け入れ資格停止措置を阻止しました。
ベラルーシの国際兵器展示会で歓迎されるイランの防衛産業
ベラルーシの首都ミンスクで今月21日から、第12回国際防衛産業・兵器・軍事技術装備展示会「MILEX-2025」が開催され、イランの最新の防衛成果が展示されています。この展示会で最も大きなパビリオンの一つは、イラン国防軍需省傘下の企業の軍事・防衛産業製品の展示ブースで、ここには50種類を超える製造製品が展示され、この展示会で大きな存在感を示しています。
トルコで、現大統領の最大のライバルに近い人物ら数十人が逮捕
トルコ当局は23日金曜、エルドアン現大統領の最大のライバルとされる同国イスタンブール市長エクレム・イマモール氏のいわゆる汚職事件の捜査に関連してさらに44人を拘束しました。逮捕された者の中には、イマモール氏の私設秘書兼警備責任者のほか、市当局2機関の上級管理職が含まれています。イマモール氏はトルコ最大野党CHP共和人民党内で支持者が多く、同国の次期大統領選挙の同党候補と目されている人物ですが、去る3月に数十人の市職員や経済活動家とともに汚職容疑で逮捕されています。