イラン・アッシリア教会司祭「イランは善、美、そして諸宗教の共存の国」
(last modified 2024-10-17T09:56:03+00:00 )
10月 17, 2024 18:56 Asia/Tokyo
  • テヘラン・アッシリア福音教会のモガッダスニヤー司祭
    テヘラン・アッシリア福音教会のモガッダスニヤー司祭

テヘランのアッシリア福音教会の司祭を務めるニヌス・モガッダスニヤー司祭が、「世界平和の確立における宗教活動家の役割は否定できない」と語りました。

【ParsTodayイラン】イスラム文化コミュニケーション機構の広報部によると、モガッダスニヤー司祭は、「宗教活動家は平和の実現および、国際社会での友好確立のための強力な片腕の1つである」と強調し、「西側世界では、数世紀にもわたって、宗教とその信者は政府や社会の上層から脇に追いやられてきた。西側諸国政府は宗教活動家にあまり注意を払っておらず、選挙期間中やより多くの得票を目指している時以外、宗教問題には注目していない」と語りました。

その上で、「しかし世界には、世界平和に向けて宗教や諸国民の交流と友好に向け努力する活動的な宗教家や宗教機関も存在する」としました。

さらに、宗教外交の可能性を阻む一部の障壁については、「最大の障害の1つが、諸宗教の信者らの間に存在する一部の誤解であることは疑いない事実である。数百年の根を食い物にし、現代人の意識・精神を毒する疑惑や偏見は依然として存在している。すべての当事者が、相互に対する見方を修正・改善し、一新すべきかもしれないことを受け入れた方が得策だ。現代世界はもはや前世紀の世界ではなく、今日は相互に相手をよりよく認識する必要がある」と語りました。

モガッダスニヤー司祭はまた、経済などの分野におけるイランと他国との宗教・宗派的関係を強化する機能について、次のように述べました。

「イランでは宗教間、特に世界のキリスト教3大宗派の各宗派との数十にも上る対話形式でのセミナーが開催されている。中部イスファハーンや南部シーラーズなどのイランの美しい都市を訪問して数日間を過ごした聖職者や神学の専門家の代表団は、それまでとは大きく変わった視点や良き思い出とともに我が国を後にしている」

そして、「これらの宗教代表団の見方は、時にイランに敵対することもある各国の政府や政体にはあまり影響を与えていないかもしれないが、教会の構成員やそのコミュニティの捉え方には間違いなく好ましい影響を与えている。西側社会は、自国の公式メディアから見聞きしている内容には関係なく、イランがかつても今も善、美、そしてあらゆる宗教と民族の平和共存の国であること、そしてイランへ実際に足を運ぶことでこの国の豊かな文化から多くを学べるということを認識すべきである」と付け加えました。

また、内外の視点からの文化的・宗教的外交の分野における活動家らの相互支援について、「宗教的・文化的活動家には実際、社会を高揚させるという一つの目標がある。私の持論では、我が国のイスラム文化コミュニケーション機構はこの分野で最も努力しており、この方向性において最善の歩みを踏み出している。同機構の会合では何度も、国内外の著名人との懇談や意見交換が行われており、一部の場合においてはこの関係が継続され良好な成果をもたらしている」としました。

 


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