イラン外務省報道官「重要なのは米の選挙ではなく、地域での彼らの行動」
イラン外務省のバガーイー報道官が、「アメリカ大統領選挙よりも重要なことは、地域および、ガザとレバノンにおけるシオニスト政権イスラエルの犯罪をめぐるアメリカの行動、そして同国の対イラン政策である」と語りました。
【ParsTodayイラン】バガーイー報道官は11日月曜の定例記者会見で、先週の米大統領選の結果に言及し、「アメリカ国民の投票パターンは熟考と考察に値する問題であり、当然ながら米国自体に関係している。だが、重要なのは地域やイランに関するアメリカの行動ぶりだ」 とし、「我が国に対する米国の敵対政策はこの4年間継続し、バイデン政権は対イラン核合意交渉などに関して(2020年の)大統領選中に行った約束や主張を履行できなかったのが現実だ」と述べました。
また、ガザとレバノンで継続しているイスラエルの犯罪についても、「イスラエル政権の犯罪が継続・拡大している主な理由は、アメリカがこの占領政権を支援し、武器を提供していること、そして各国際機関であらゆる反イスラエル決議声明の採択を阻止していることにある」と語りました。
さらに、サウジアラビア軍参謀総長のイラン訪問に言及し、「イランとサウジの協議は過去1、2年の間に継続的かつ非常に有意義な形で行われており、サウジ軍高官のイラン訪問もこの方向性に沿ったものである。そして、我々はあらゆる分野での関係強化に必要な基盤が整うことを望んでいる」と述べました。
また、先般生じたイラン・ドイツ関係の緊張についても、「ドイツ在住のイラン市民への領事サービスの提供を確保するため、我々はドイツ政府と連絡をとっている。他の国々と同様に、イランとヨーロッパ諸国との関係には常にさまざまな紆余曲折があり、我々は国益に資する枠組みの決定に努めている」としました。
バガーイー報道官は最後に、シリアのアサド大統領の暗殺をちらつかせたイスラエルの脅迫について、「政府当局者暗殺の脅迫は法的、倫理的観点から完全に否定されており、これはイスラエルという占領政権が反逆的であることを物語っている。故に、国際社会はこの危険なアプローチに対抗すべく一丸となって声を上げるべきだ」と訴えました。