イラン外務省報道官、英外相の発言の恥ずべき側面を指摘
イラン外務省のバガーイー報道官が、ガザでの虐殺を否定するデイビッド・ラミー英外相の発言を「極めて恐ろしく非人道的」との見方を示しました。
【ParsTodayイラン】バガーイー報道官は17日、自身のXに「ガザでの虐殺を否定する英外相の表明は、イスラエルという大量虐殺・人種差別政権に対する武器提供と政治的支援を継続する英政府の政策と合致しており、これにより英政府はイスラエルの犯罪の共犯者・パートナーと化している」と投稿しました。
その上で、「(英外相の)このような発言は、虐殺に対する一種の承諾表現である。それは極めて恐ろしく非人道的かつ、根深い植民地主義精神を想起させるもので、今回それはヨーロッパにおけるパレスチナ人に対する組織的な人種差別とイスラム排斥という形で現れている」と指摘しました。
また、「ガザに押し付けられた戦争が事実上大量虐殺であるとした、パレスチナ特別調査委員会の結論は、パレスチナ人権特別報告者や国際司法裁判所および国際刑事裁判所など、国連機関がこれまで何度も述べ警告してきたことの繰り返しである。さらに、恥ずべき事柄は、英国がそのような公然たる大量虐殺はないと否定したことである」としました。
さらに、「国連パレスチナ人権特別報告者は、『あるジェノサイドに関する分析』(2024年3月)と題した報告書の中で『イスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺は、植民地計画という形でのパレスチナ抹殺の長い過程が激化した段階である』と述べている。また、先月の報告書『植民地浄化としての虐殺』では『世界が初の植民地虐殺を生中継で目撃している状況において、『政治的な都合で引き起こされた傷による深い病を治癒できるのは、正義の実施のみである』としている 」と強調しました。
ラミー英外相は最近、「イスラエルはガザでジェノサイドを行っていない。なぜならこの政権の攻撃による死者の数は百万人規模には達していないからである」と発言しました。ラミー氏は英国議会で、「ジェノサイドという用語は主にルワンダや第二次世界大戦のような危機で数百万人が命を落としたときに使われるが、現在のような使われ方ではその深刻さが薄れることになる」と述べました。