イラン最高指導者「在シリア米軍基地は若者たちにより蹂躙される」
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イラン最高指導者「在シリア米軍基地は若者たちにより蹂躙される」
イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師は、イランやイラクの殉教者遺族らとの会談で、「シリアはシリア国民のものであり、シリア領内にいる侵略者はいつか必ず、同国の若者の力を前に撤退を余儀なくされるだろう」と強調しました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は1日、イラン革命防衛隊のソレイマーニー司令官とイラク民兵組織のムハンディス副司令官が米軍により暗殺されてから5年になるのを前に、両氏の遺族らと会談し、米軍がシリア領内で基地を建設していることについて「侵略者は一国の国民に属する領土から出なければならない。さもなければ追放される。米軍基地がシリアの若者たちの足で踏みにじられることは間違いないだろう」と語りました。
ハーメネイー師はその上で、侵略者によるシリア駐留継続は不可能だとし、「シリアはシリア国民のものであり、侵略者は情熱的なシリアの若者たちの力の前に間違いなく撤退を余儀なくされるだろう」と述べました。
また、イエメン、パレスチナ、レバノンの各抵抗勢力について、「レバノンは抵抗の象徴であり、打撃を受けたにもかかわらず屈することなく、最終的に勝利の栄冠に輝くであろう。そして同様に、イエメンも抵抗と勝利の象徴であり勝利を収めるだろう。神のお召しあらば、貪欲で犯罪的な米国を筆頭とする侵略者は、地域の人々から手を引き、屈辱にまみれながら撤退を余儀なくされるだろう」と強調しました。
そして、殉教したソレイマーニー司令官の人物像と行動の特徴について説明し、「これらの特徴から学ぶことで、人はソレイマーニー氏が目指した『イスラムとその聖典コーランの実現』の道筋に沿って進むべきである」と語り、ソレイマーニー氏が率いた大勢の戦士・殉教者たちがシリアにあるゼイナブ廟(シーア派3代目イマーム・フセインの妹)をテロリストの手から守るために戦ったことに触れ、「もしあの(殉教者たちの)清浄なる血潮がなかったら、今日霊廟や聖地は跡形もなくなくなっていただろう」と述べました。
ハーメネイー師はまた、ソレイマーニー氏がイラクやアフガニスタンでも米国による侵略に対抗していたとし、「これら2カ国を占領した米国の最終目標はイランだった。しかし、高潔で忠誠なるソレイマーニー司令官はそれに恐れることなく戦い、最終的に米国による占領は敗北した」と述べました。
そして、「ソレイマーニー司令官による戦場の現場での迅速で時宜を得た作戦指揮が、米国が裏で操ったテロ組織ISISの敗北につながった」とし、「タクフィール派テロ組織との戦いにおいて、イラクの若者は文字通り素晴らしい戦いぶりを見せた。一方で、地域の死活問題につながる陰謀の粉砕においては、ソレイマーニー司令官がそのイニシアチブと勇気、自己献身、力強さをもって比類なき役割を果たした」と述べました。