イラン外交政策専門家「イラン革命の主な理由の1つは覇権主義体制と米国からの解放」
(last modified Mon, 10 Feb 2025 10:54:45 GMT )
2月 10, 2025 19:54 Asia/Tokyo
  • イラン外交政策専門家「イラン革命の主な理由の1つは覇権主義体制と米国からの解放」
    イラン外交政策専門家「イラン革命の主な理由の1つは覇権主義体制と米国からの解放」

イランの外交政策専門家が、「国際舞台における『政治的独立』はイラン国民による革命の最も重要な成果の1つだ」との見解を示しました。

【ParsTodayイラン】外交政策問題の専門家であるセイェド・レザー・サドルホセイニー氏はメフル通信のインタビューで、1979年のイスラム革命後のイラン外交の成果を指摘し、「イランでイスラム革命が勝利を収めたことによる最も重要な成果の1つは、この革命のスローガンの不変かつ主要な要素である『独立』が実現されたことである。イスラム革命の主要かつ永続的で忘れ難いスローガンは、『独立、自由、イスラム共和制』であった。歴史を通じて、イランはいずれの国の植民地にもなったことはないが、旧パフラヴィー王朝時代にアメリカへの過度な依存に走り、イラン国民の意志決定と国全体の独立性が損なわれた」と語りました。

同氏はまた、「イランにおけるイスラムに基づく民衆革命の主な原因の1つは、アメリカ主導の覇権体制への依存の問題であった。この革命の勝利後、西アジアと世界におけるイランの地政学的な立場を見れば、『独立性』の強調は明白な課題であると考えられる。したがって『独立、自由、イスラム共和制』というスローガンは、イスラム革命勝利の当初からイラン国民の最も重要かつ永続的かつ普遍的なスローガンの一つであるとみなされている」と語りました。

そして、「(革命前のイランは)諸外国に依存・従属しており、一方では豊富な人的・物的資源の分野で潜在的ながらも実力があったことから、イラン国民は政治的独立という夢の実現を追求していた」「政治的な概念での独立とは、1つの国民が自国の法的手続きの枠組みで国益に基づき決定を下し、その決定に基づいて必要な措置を講じられることを意味する」と語りました。

そして、「イラン・イスラム革命の勝利から46年が経過した現在、『政治的独立』は国際舞台における我が国の市民革命の最も重要な成果の1つとみなされている。なぜなら、国連加盟国およそ200カ国と比較すると、すべての事柄において前述の意味で独立していると言える国は非常に限られており、多くの政治学者の認めるところによれば、イランはその数少ない国の1つである。加えて、イラン国民に対する覇権主義勢力の敵対が高まっている主な理由の1つは、イランがこの独立要求を強調していることにある。その理由は、この国民的な主張が、我々を支配国と被支配国という2つのグループから切り離しているからである」と語りました。

サドルホセイニー氏は最後に、「イラン国民は、継続的な努力、比類なきリーダーシップ、そして純粋なるイスラムの恩恵により革命の勝利後、長年待望していた独立の実現に成功した。達成された独立の維持および深化をはかることは、国家の全般的な発展および国民の威信にとって否定できない大きな影響をもたらし得る」と結論付けています。

 


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