イラン大統領「我々は決して外国に屈しない」「トランプ氏は交渉を求めながらなぜ過ちを犯したのか?」
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イスラム革命勝利46周年記念日に演説するペゼシュキヤーン大統領
イランのペゼシュキヤーン大統領は10日の演説で、「我が国民は決して外国に屈しない」とした上で、「トランプ米大統領は交渉を求めているなら、なぜ過ちを犯したのか?」と語りました。
【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領はイラン・イスラム革命勝利46周年記念日に当たる10日、「我が国は全力で理不尽な要求の押し付けや暴挙に立ち向かい、イスラム革命最高指導者たるハーメネイー師の指導の下で陰謀に立ち向かっていく」と強調し、「トランプ米大統領は交渉について語っていながら、同時にイランに対する制裁と陰謀の文書に署名している」と述べました。
その上で、「アメリカは平和を求めていると主張しているが、この地域の平穏を誰がかく乱したのか? 誰が地域とガザでの殺戮・破壊を引き起こしたのか? 一体、世界のどの自由民が女性や子供、病人を爆撃することを受け入れるというのか?」と訴えかけました。
そして「我々は決して外国に屈服しない」と強調し、「敵は、イランに打撃を与えるという願望を実現できぬまま墓場に持って行くことになるだろう」としました。
ペゼシュキヤーン氏はまた、「(イラン暦)バフマン月22日の革命記念日は神の日である。それはイラン国民全員が(階層などの)区別なくしっかりと団結し、一丸となって革命の現場に出たことでイランから外国の手を引かせ、圧政者を駆逐できたからである」と語りました。
また、「我々は戦争を望んでいない。(昨年7月の)新政権の始動初日に、テヘランでハマスのハニヤ政治局長を暗殺したのはイスラエルだ」「彼らは自身がテロリストでありながら、我々をテロリスト呼ばわりしている。彼らはイランで多くの人々を暗殺した。我々こそがテロの犠牲者だ」と述べました。
そして、「トランプ大統領は、イランが地域の安全をかく乱していると主張している。その一方で、アメリカの後方支援を受けたイスラエルこそが情勢不安の主要因であり、ガザ、レバノン、シリア、イラン、その他の自らの思惑とする場所の抑圧された人々を爆撃している」と語りました。