イラン外務省報道官「ヒズボッラー事務局長の葬儀に高官らを派遣」
(last modified Tue, 18 Feb 2025 09:36:41 GMT )
2月 18, 2025 18:36 Asia/Tokyo
  • イラン外務省報道官「ヒズボッラー事務局長の葬儀に高官らを派遣」
    イラン外務省報道官「ヒズボッラー事務局長の葬儀に高官らを派遣」

イラン外務省のバガーイー報道官が、昨年9月にイスラエル軍の攻撃により殉教したレバノン・ヒズボッラーのナスロッラー事務局長の葬儀にイランから高官級を派遣すると述べました。

【ParsTodayイラン】昨年殉教したナスロッラー事務局長およびサフィーオッディン政治評議会議長の葬儀は今月23日、レバノン首都ベイルートで執り行われ、79カ国から代表者が出席することになっています。イラン外務省のバガーイー報道官は17日、この葬儀について「政府高官を派遣する」と述べました。

イスラエルはパレスチナ・ガザで1年にわたり犯罪と戦争を繰り広げた末、昨年9月23日に自らの犯罪をレバノンにまで拡大し、同27日に首都ベイルート南部ダヒヤ地区を空爆し、当時ヒズボッラー事務局長だったナスロッラー師を殉教させました。さらにその後の10月3日には、ベイルートでサフィーオッディン政治評議会議長を殺害しました。

 

悪意に抵抗するイランとレバノン

バガーイー報道官はまた、イランとレバノンの外相による電話会談でベイルート空港へのイラン旅客機着陸の問題が取り上げられたことについて、「我々は自らの立場を明確に示し、我が国のアラーグチ―外相とレバノン外相の間で建設的な協議が行われた。この協議では、我が国とレバノンが両国関係の歴史と相互利益を考慮して最善の決定を下すべきこと、両国と地域のためを考えない第3者がこのプロセスに影響を与えることを許してはならないことが強調された」と述べました。

 

シリア関係は相手側の出方次第

一方、シリア関係についてバガーイー報道官は「シリアに対する我々の立場は不変で確固たるものだ。シリア国民の運命は彼ら自身によって決定され、破壊的な外国の干渉は一切なく進められなければならない。我々はシリア情勢の動向を注視しているが、同時に結果を急ぐこともない。我々の意思決定は、相手方の出方に基づいて下される」としました。

 

イスラエルは決して悪事には出れない

バガーイー報道官はまた、「アメリカと二人三脚でイランの息の根を止める」としたイスラエルのネタニヤフ首相による敵対的な発言について、「理想的な世界ではそのような脅迫は国連憲章への重大な違反であり、そうした脅迫をする人物は国際レベルで問責対象となるべきだ。イランのような国に関しては、彼らは一切悪事をはたらけないというのが答えだ」と語りました。

 

米当局者は言行不一致

バガーイー報道官はさらに、イランと交渉の用意があるとした米政府の中東担当大統領特使の発言に関する質問に答え、「言葉と行動は一致していなければならない。破壊を示唆しておきながら同時に交渉を支持するなどとは主張できないはずだ。これらの発言は行動と矛盾している」としました。

 


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