イランの石油生産・輸出が大幅に増加;石油相、「我が国の産油量が日量15万バレル増加」
(last modified Sat, 10 May 2025 05:12:00 GMT )
May 10, 2025 14:12 Asia/Tokyo
  • イランの石油生産・輸出が大幅に増加;石油相、「我が国の産油量が日量15万バレル増加」
    イランの石油生産・輸出が大幅に増加;石油相、「我が国の産油量が日量15万バレル増加」

パークネジャード・イラン石油相が、同国の石油・天然ガスの生産量が増加したことを明らかにするとともに、「我が国の原油輸出は制裁下にもかかわらず最高水準にある」と語りました。

【ParsTodayイラン】ファールス通信によりますと、パークネジャード石油相は今月8日、第29回テヘラン国際石油・ガス・精製・石油化学展の開幕式で、「我が国の産油量は日量15万バレル、天然ガスの生産量は日量3000万立方メートル増加している」と述べています。

また、ガソリンの生産量は日量は700万リットル、ディーゼル燃料(軽油)は800万リットル増量していることに触れ、「我が国の原油輸出は圧政的な制裁を受けているにもかかわらず、可能な限りの最高水準にある」と発表しました。

大規模な石油産業開発計画パークネジャード石油相はまた、今年末までに100億ドルの投資による優先的な30の石油・ガスプロジェクト完了計画を明らかにするとともに、「これらが実施されれば、イランの産油能力は25万バレル、ガス生産量は日量3000万立方メートル増加することになる」としました。さらに、「品質改善計画の実施により国内の製油所の生産能力を18万バレル増加させる」と発表し、「第7次開発計画では石油・ガス産業が国家経済の原動力となるだろう」と強調しています。

 

資本誘致とエネルギー外交

加えて、イラン・ロシアエネルギー委員会の会合に言及し、「両国の企業の間における協力協定の締結および、イラン経由スワップ取引によるトルクメニスタンからのトルコ向け天然ガス輸出の実施により、イランはこの地域のエネルギーの中心地となるだろう」と語りました。

この業界の最大の展示会イベントとなるのがテヘラン国際石油・ガス・精製・石油化学展であり、29回目となる今回は今月8日、パークネジャード石油相のほか石油会社の幹部経営者らの出席により開幕しています。

イランの石油産業は、エネルギー産業分野の主要勢力の一つとして、これまで常に世界的な関心を集め続けてきました。イランは特に世界最大の石油・ガス埋蔵量保有国の一つとして、常に世界のエネルギー産業活動家や専門家の注目を集めており、世界のエネルギーの運命の一部はイランの石油開発に左右されているのが現状です。また、石油産業は経済発展の主要な柱の一つとしてイラン国民や政府関係者の関心を集めており、彼らはその動向を注視しています。

 

 


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