イラン国連代表本部、米による攻撃受け安保理に書簡
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イラン国連代表本部
イラン国連代表本部は22日、安保理に書簡を送付し、同日未明に米がイラン本土を空爆したことを受け、緊急会合を開催するよう要請しました。
【ParsTodayイラン】イラン国連代表部はこの書簡の中で、「イラン・イスラム共和国は、このような事前の予告なく計画的に行われた侵略的行為を最も厳しく非難する」とし、直ちに安保理緊急会合を開催し、米による攻撃を最も厳しく非難するよう求めました。
書簡の全文は以下の通りです。
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2025年6月22日早朝(イラン時間)、米国はイランの民間人と重要インフラを攻撃するイスラエルと完全に協調する形で、事前の予告なく計画的にイラン・イスラム共和国のフォルドゥ、ナタンズ、イスファハーンにある3つの核施設を標的に空爆を行った。その直後、トランプ大統領は、この凶悪な攻撃とイラン・イスラム共和国の主権と領土保全に対する違法な武力行使を行ったことを自身のSNSおよび記者会見で明らかにした。
イラン・イスラム共和国は、このような事前の予告なく計画的に行われた侵略的行為を最も厳しく非難する。これらの行為は、イスラエルが2025年6月13日にイランの平和的核施設を攻撃した大規模な軍事行動の一環である。
これらの露骨な侵略行為と重大な違反は、核拡散防止条約(NPT)に加盟しないまま非公認の核を持つイスラエル―それは、核兵器の貯蔵と地域全体における平和的核施設への攻撃の前科がある—および、第二次世界大戦中に2回の原爆投下で数百万の民間人を虐殺し、現在、イランの平和的核施設を公然と攻撃したアメリカ合衆国によるものだ。
米国によるイランの主権と領土保全への軍事的侵略は、国際法と国連憲章に基づく国際的義務に明確に違反する行為であり、国連憲章第2条第4項により、すべての加盟国に対して武力による脅威や使用を禁止している。米国の武力行使は、国際原子力機関(IAEA)の規約、IAEA総会決議、国連安保理決議487(1981年)および2231(2015年)、ならびに核拡散防止条約(NPT)にも違反している。
国際平和と安全を維持するために、イラン・イスラム共和国は、この明白で違法な侵略行為に関する緊急の安保理会合を速やかに開催し、国連憲章に基づく理事会の責任の枠組みの中で必要な措置を講じて、この凶悪な犯罪を犯した者が必ず責任を取るよう求める。