IRIB国際放送がガザでのジャーナリスト暗殺に反応:「真実の声はかき消されない」
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IRIBイラン・イスラム共和国国際放送が声明を発表し、パレスチナ・ガザ地区におけるジャーナリスト用テントに対する最近のシオニスト政権イスラエルのテロ攻撃を非難しました。
(last modified 2025-08-12T09:58:59+00:00 )
8月 12, 2025 18:55 Asia/Tokyo
  • IRIB国際放送がガザでのジャーナリスト暗殺に反応:「真実の声はかき消されない」
    IRIB国際放送がガザでのジャーナリスト暗殺に反応:「真実の声はかき消されない」

IRIBイラン・イスラム共和国国際放送が声明を発表し、パレスチナ・ガザ地区におけるジャーナリスト用テントに対する最近のシオニスト政権イスラエルのテロ攻撃を非難しました。

イスラエル軍は現地時間11日月曜朝、ガザ市アル・シファー医療複合施設の正面玄関前にあるジャーナリスト用テントを襲撃し、カタール国営衛星通信アルジャジーラの記者を含むジャーナリストとカメラマン6人を殉教に追い込みました。

【ParsToday西アジア】イスラエル政権による今回の蛮行を受け、IRIB国際放送の代表者は以下のような声明を発表しました。

「IRIBイラン・イスラム共和国国際放送局は、ガザ地区アル・シファー病院周辺に設営されていたジャーナリストのテントに対する攻撃で、名誉ある殉教者アナス・アル・シャリフ氏、モハンマド・カリカ氏、イブラヒム・ザヒル氏、モミン・アリワ氏、モハンマド・ノファル氏、モハンマド・アル・ハリディ氏がシオニスト政権によって残忍に暗殺されたことを、最大限の悲しみと怒りをもって強く非難した。

2023年10月7日以来、ガザ地区でメディア関係者を意図的に狙った一連の攻撃を継続しているこの犯罪行為は、防衛手段を持たない一般市民の生命に対する攻撃であるのみならず、真実、表現の自由、独立したニュースや情報の獲得、そして血に塗れたガザ地区でイスラエルというイカサマ政権による露骨な大量虐殺の最中に前代未聞の破廉恥な犯罪にさらされている無辜の民の声を聞く、という世界の人々の基本的権利に対する攻撃とも解釈される。

ジャーナリストは国際法の原則、特にジュネーブ諸条約および第1追加議定書 (1977 年) に基づき文民・民間人と見なされ、武力紛争地域において完全な保護特権を享受している。

そのような彼らへの攻撃は、ICC国際刑事裁判所規程第8条に基づき訴追・処罰される「戦争犯罪」の明確な例である。しかし、シオニスト政権は、一部の西側諸国による政治的支援と違法な免責特権の下、長年にわたりジャーナリストの物理的抹殺政策を継続し、事実上国際人道法のあらゆる法規範を蹂躙してきた。11日月曜夜の攻撃後も従来通り、シオニスト政権はこの思惑に満ちた行動をぬけぬけと自白している。

最近の卑劣な暗殺行為は、ガザにおける真実の声を封じ、国際世論に対しガザの被抑圧民の現状を隠ぺいすることを目的とした組織的なプロセスの一部に他ならない。

CPJジャーナリスト保護委員会やMSF国境なき記者団などの独立系国際組織は、パレスチナで殺害されるジャーナリストの数が前代未聞の規模で増加していることを繰り返し警告し、これらの犯罪について公正かつ即時の捜査を求めてきた。しかし、国際機関は司法の執行に消極的で何ら行動を起こさないことにより、イスラエル占領政権に対し、処罰を恐れずに法律を破ってよいというメッセージを発信してきたことになる。

IRIB国際放送は、ジャーナリストを意図的に狙い攻撃することが世界人権宣言第19条および市民・政治的権利に関する国際規約第19条の重大な違反であると強調するとともに、この行為を国家の情報権に対する直接的な攻撃とみなす次第である。

今日の世界は、これまで以上に勇気を持って真実を報道するジャーナリストを必要としており、こうした声を封じようとする試みは全て、自由と正義に対する挑戦に等しい。

我々は国連、国連人権理事会、ICC国際刑事裁判所、そしてジャーナリストの権利を擁護する団体に対し、ダブルスタンダードによらずこの犯罪を徹底的に捜査し、加害者と首謀者を訴追するよう求める。

また、世界のすべての自由なメディアに対し、この恐ろしい行為を前に沈黙することなく、一致団結・連帯してパレスチナ人ジャーナリストの流血が風化し忘れ去られることのないよう求める。

IRIB国際放送は、最近殉教したジャーナリスト諸氏の遺族に深い同情を表明するとともに、抑圧されたガザ地区で既に殉教した238人のジャーナリストの遺族及び、その抵抗する人々に対し、事実の報道およびシオニスト政権の犯罪の全容の暴露に全力を尽くすことを誓約する。

真実の声は決してかき消されることはなく、この度非業の殉教を遂げたアナス・アル・シャリフ氏、ムハンマド・カリカ氏、イブラヒム・ザヒル氏、モミン・アリワ氏、ムハンマド・ナウファル氏、そしてムハンマド・アル・ハリディ氏の血潮は、人々の精神にある自由と解放の早苗をさらに根強い強固なものにするであろう」

 

 


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