イラン北部にカスピカイアザラシ保護センター3カ所を開設
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カスピカイアザラシを救うため国を挙げての措置が実施
イラン北部マーザンダラーン州環境保護局の海洋環境部長が「当州のトネカーボン、バーボルサル、ミヤーンカーレの各都市にカスピ海アザラシ保護センター3か所が設置され、活動を開始した」と語りました。
マーザンダラーン州環境保護局のセイイェド・モフセン・カーゼミータバール海洋環境部長は、イラン北部のカスピ海沿岸でカスピカイアザラシの死骸が増加していることを指摘し、「カスピカイアザラシ保護を目的とした国を挙げての行動計画の実施が議題に上がっている」と強調しています。
【ParsTodayイラン】カーゼミータバール部長は、マーザンダラーン州ヌール郡にあるタルビヤト・モダッレス教員養成大学にアザラシ保護のための国立行動計画事務局が設立されたことを指摘し、「トネカーボン、バーボルサル、ミヤーンカーレの各都市にカスピカイアザラシ保護センターが3か所設置されている」と述べました。
また、「これらのセンターの設備に関する措置が講じられており、まもなく当州内の複数の郡でこれらのセンターが開設され、活動を開始するだろう」とコメントしています。
さらに「環境問題やこの重要な海洋生物の保護の重要性に関する議論に加え、教育・文化問題も課題に挙げられている。もちろん、海域におけるこの種の保護の重要性を踏まえ、海洋モニタリングに加え沿岸モニタリングも我々のやるべき業務に含まれている」と述べました。
世界で最も希少な海生哺乳類の一つであるカスピカイアザラシは、IUCN国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されています。マーザンダラーン州が独特の地理的条件を有することから、この貴重な種はイラン北部のカスピ海沿岸地域を一時的な移動の場および生息地としています。