イラン最高指導者の表明;「米国はガザ問題で最悪の立場を取り、嫌悪された」
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イランイスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が「アメリカはガザ問題でこれ以上ない最悪の立場を取り、全世界の嫌われ者となった」と語りました。
【ParsTodayイラン】イラン最高指導者の情報サイトKHAMENEI.IRによりますと、ハーメネイー師は2024年3月20日、イランの春の新年ノウルーズに同国民の様々な階層に向けた演説において「英ロンドンや仏パリ、その他のヨーロッパ諸国、そしてアメリカ合衆国の街頭でパレスチナ支持を訴える人々は、実際にはアメリカへの憎悪を表明している。アメリカは今や世界の嫌われ者となった。地域でも疎んじられていたが、その憎悪は10倍にもなっている。地域問題に対する彼らの解釈は誤っており、その理解に基づいて下す決定も誤りである」と述べています。
また「地域のいずれの場所かを問わず、イエメンやイラク、シリア、レバノンのいずれであれど、抵抗勢力の勇敢な戦闘部隊が行うあらゆる行動について、アメリカは自分たちの計算の中でイランに結び付けている。こうした誤算は間違いなく、最終的にアメリカを屈服させるだろう。彼らは国民を理解していない。そして、これらの諸国民や彼らの勇敢な若者諸氏を侮辱している。彼ら自身は思慮深く、意志の強い人々であり、確固たる決意と勇気を持っている」としました。
イスラエルは抵抗戦線の理解を誤った
ハーメネイー師はまた2024年6月3日、イランイスラム共和国の建国者ホメイニー師の逝去35周年式典において「シオニスト政権イスラエルは、偉大な抵抗戦線の能力について誤算し、分析を誤った。今日、我々の地域には『抵抗戦線』と呼ばれる偉大な戦線が存在し、この戦線には多大な能力がある。シオニスト政権はこの真実の理解を誤り、過ちを犯したのだ」と語りました。
さらに「シオニスト政権は自らの手で、次々と敗北が降りかかる袋小路へと自らを陥れ、神の意志によって、この回廊から抜け出す道を見出すことはないだろう。今日、シオニスト政権は世界の人々の面前で徐々に崩壊しつつあり、終焉に向かっている。世界の人々はそれを目の当たりにしている。確かに、彼らはプロパガンダではあれこれ語っているが、現実はこの通りである。彼ら自身もそれを熟知しており、世界の多くの政治家も知るところであり、多くの国々も、そしてパレスチナ国民もそれを理解している」と述べています。
一見強力で万能そうな敵の計算は完全に打破可能
こうした中でハーメネイー師は2023年4月16日、イラン軍の上級司令官らとの会合での演説で、以下のように強調しました;
「一見強力で万能そうな敵の計算は、完全に打破可能である。このことを忘れてはならない。今行っているあらゆる計算において、このことを念頭に置くべきだ。確かに敵の諜報システムは強力で、計算システムも優れており、軍備も充実し、資金も潤沢だ。これらはすべてその通りである。しかし、人間が敵の計算を打ち破り、敗北に直面させることは十分にあり得る。もし我々が理性的に介入し、任務を放棄せず継続するならば、敵のあらゆる努力を打ち破ることができる」