イラン外務省報道官;「ペルシャ湾3島に対するわが国の主権に疑念の余地なし」
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イラン外務省のバガーイー報道官が、南部ペルシャ湾に浮かぶイランの3島をめぐっての度重なる主張に対し、「歴史的・法的事実、そして現実に存在しているものという視点から、これらの島々に対するわが国の領有権・主権に疑いの余地はない」と語りました。
(last modified 2025-12-08T12:41:33+00:00 )
12月 08, 2025 11:57 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官
    イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官

イラン外務省のバガーイー報道官が、南部ペルシャ湾に浮かぶイランの3島をめぐっての度重なる主張に対し、「歴史的・法的事実、そして現実に存在しているものという視点から、これらの島々に対するわが国の領有権・主権に疑いの余地はない」と語りました。

バガーイー報道官は7日日曜に行われた記者会見で、外交情勢について「国際社会と南半球・グローバルサウスにとって重要な情勢変化の一つは、国連総会で『一方的強制措置撤廃国際デー』決議が採択されたことである」と述べています。

【ParsTodayイラン】この決議の採択は、国際社会が発展途上国に対する強制措置の蔓延を懸念していることの表れであり、大きな動向と見なすことができます。

ガザの状況は深刻

またガザの深刻な状況についても、バガーイー報道官は「ガザ地区では相変わらずシオニスト政権イスラエルが犯罪に手を染め続けており、約400人の罪のない人々が命を落とした。イスラエルはガザに残された全てのものを破壊している。また、国連報告者の諸氏が強く脅迫されているが、これは米国がイスラエル政権の不処罰を容認していることを物語っている」とコメントしました。

米国は西アジア地域におけるイスラエルの覇権を容認

バガーイー報道官はさらに、米国の国家安全保障文書の内容および西アジア地域における米国の行動についても「我々はこれからこの文書を精査するが、明らかなことは、この文書には米国政府が過去数年間追求し、しかも隠蔽してきたあらゆる内容が極めて明確に記載されており、イスラエルの安全保障とエネルギー確保についても言及されている点である」と語っています。

現実に、アメリカはあらゆる国にとっての仲裁役を自称・提示していると評価できます。そしてもう一つの点として、この文書がパレスチナ人の権利について言及していないことが指摘できます。このことは、この文書がイスラエル政権の安全保障を目的とし、アメリカの唯一の関心事がイスラエルによる地域支配の強化にあることを示唆しています。このこと自体、アメリカがシオニスト政権による犯罪の共犯者であることの証に他なりません。

「我々はイランの国家主権をしっかり固守」

加えてバガーイー報道官はイラン領3島に関するGCCペルシャ湾岸協力会議の度重なる主張に対し、「わが国の島々に関するイランの立場は明確である。歴史的、法的にも、そして現実的にも、これらの島々に対しイランが主権・領有権を有していることに疑いの余地はない、今回の発言は過去の主張の繰り返しであり、我々はこのような主張を決して受け入れない。イラン国民は皆、国家主権に神経を尖らせている。ペルシャ湾岸諸国に対し、敵であるシオニスト政権に利益を与える行動を取らないよう勧告する。我々は必ず、国家主権をしっかりと固守していく」と述べています。

「レバノンに一切干渉せず」

バガーイー報道官は最後に、アラーグチー・イラン外相がレバノン外相に送ったメッセージ及び、レバノン側が招待を拒否したことについて、「イランがレバノン問題に干渉しているという議論は全く的外れであり、我々は一切干渉していない。レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーは、同国の社会に深く根ざし影響力を持つ組織であり、自らのとるべき行動は彼ら自身が決定する。イランが常に地域の平和と安全保障を懸念していることが、干渉行為と見なされてはならない。これは、イランが責任を受容していることを示すものである。我々はレバノン当局と協議し、長期的な関係を築く用意がある。レバノン問題に関する決定は、レバノン人同士の対話と同国を構成する組織・勢力を通じて行われるべきであり、抵抗組織の兵器の問題はヒズボッラー自身によって決定される」と結びました。

 

 


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