イラン外務次官:「文明の結束は、好戦・覇権主義への抵抗として機能すべき」
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ガリーブアーバーディ・イラン外務省法務・国際問題担当次官が、UNAOC国連文明の同盟第11回グローバル・フォーラムにおいて、「文明の結束・同盟は好戦・覇権主義に対する抵抗として機能しなければならない」と強調しました。また国連と国際社会に対し、シオニスト政権イスラエルの侵略及びこれに対する米国の幇助に真摯に対処するよう求めています。
(last modified 2025-12-15T08:50:14+00:00 )
12月 15, 2025 17:47 Asia/Tokyo
  • UNAOC国連の文明の同盟グローバル・フォーラムでのガリーブアーバーディ・イラン外務次官
    UNAOC国連の文明の同盟グローバル・フォーラムでのガリーブアーバーディ・イラン外務次官

ガリーブアーバーディ・イラン外務省法務・国際問題担当次官が、UNAOC国連文明の同盟第11回グローバル・フォーラムにおいて、「文明の結束・同盟は好戦・覇権主義に対する抵抗として機能しなければならない」と強調しました。また国連と国際社会に対し、シオニスト政権イスラエルの侵略及びこれに対する米国の幇助に真摯に対処するよう求めています。

カーゼム・ガリーブアーバーディ次官は、サウジアラビアが同国首都リヤドで主催した今回のグローバルフォーラムにおいて、侵略と覇権主義に対抗するためには文明の結束が不可欠であると強調しました。

【ParsTodayイラン国際】ガリーブアーバーディ次官は演説において、「文明の結束はテロとの闘い、恒久平和の確立、社会経済的正義の促進、そして共同科学技術の発展において役割を果たし得る戦略的な原則である」と語っています。

また、2001年にイランが国連で「文明間の対話の年」を制定した取り組みに言及し、「豊かな文化と文明の歴史を持つイランは、世界の連帯強化に向けて他国と協力する用意がある」と強調しました。そして「イランの文化と文明は賢明さ、寛容、そして相互理解を基に構築されており、この遺産は世界平和と持続可能な共存に貢献しうる」と述べました。

さらに、戦争や貧困、一方的な制裁、気候変動、人道危機など、世界が直面している現在の課題に言及し、「これらの問題には諸国民間および文明間の協力と共感が必要である」と述べるとともに「国連憲章と国際法の原則は深刻な脅威に直面しており、国際機関、特に国連安全保障理事会の有効性・権威が脆弱化している」と指摘しています。

そして、シオニスト政権イスラエルとアメリカ合衆国の好戦的かつ侵略的な行為を非難し、「これらの行為は数千人もの無辜の民の命を奪い、世界の平和と安全を脅かしている」としました。加えて、「文明の結束こそがこうした覇権主義的な政策への抵抗となるべきであり、国際社会と国連は人権と世界平和のために真摯な対応とより大きな責任受容を示すべきだ」と強調しました。

続けて「イラン国民は決して脅迫や侵略に屈することはなく、侵略者に対し団結し一貫して立ち向かう」と強調しました。そして最後にすべての国々に対し、相互尊重に基づく対話と外交を通じて、世界的な課題に対する共通の解決策を見出し、各国の権利と世界の正義を守るよう呼びかけています。

各国の外相が出席したこのフォーラムは、国連文明の同盟設立20周年を記念し「人類のための対話の20年:多極世界における尊重と相互理解の新時代の推進」をスローガンとして開催されました。イランはこの枠組みの中で、文明間の対話の創始者、そして世界平和と正義の擁護者としての自らの役割を改めて強調しています。
 


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