イスラエル政権指導部の裁判はイスラム圏諸国民の共通の要求
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バガーイー・イラン外務省報道官が、パレスチナ・ガザにおけるシオニスト政権イスラエルの犯罪とレバノンへの攻撃を非難するとともに、地域諸国と国際社会に対し、地域・世界の平和と安定に対するイスラエルの絶え間ない脅迫に立ち向かうべく真剣な行動をとるよう求めました。
(last modified 2025-12-16T13:21:21+00:00 )
12月 16, 2025 22:08 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のエスマーイール・バガーイー報道官
    イラン外務省のエスマーイール・バガーイー報道官

バガーイー・イラン外務省報道官が、パレスチナ・ガザにおけるシオニスト政権イスラエルの犯罪とレバノンへの攻撃を非難するとともに、地域諸国と国際社会に対し、地域・世界の平和と安定に対するイスラエルの絶え間ない脅迫に立ち向かうべく真剣な行動をとるよう求めました。

エスマーイール・バガーイー報道官は、ガザ地区において継続的な爆撃や人道援助の搬入阻止により、パレスチナ人住民に対する殺戮と大量虐殺が続いていることを指摘し、「国際社会と国連には犯罪の阻止および、戦争犯罪者と大量虐殺の加害者の訴追に向け即効性のある措置を講じる責任がある」と訴えました。

また、1949年のジュネーブ条約第1条に基づく全ての国による国際人道法規範の確実な履行義務を強調したICJ国際司法裁判所の勧告的意見に関する最近の国連総会の決議に言及し、イスラエル政権による度重なる重大な人道法違反、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドの実行を強く非難するとともに、「この犯罪政権が処罰されない野放し状態を終わらせる必要がある」と強調しています。

さらに「シオニストが牛耳るイスラエル政権は、アメリカの全面的な幇助および、レバノンとガザでの停戦保証人の無関心をいいことに、占領下のパレスチナとレバノンで残虐な犯罪に手を染め続けている」と語りました。

イスラエル政権の首脳陣をICC国際刑事裁判所において訴追するか、もしくは特別法廷を設立すれば、犯罪の再発を防ぎ、世界中の人権侵害者に明確なメッセージを送ることが可能です。世界中の市民運動や人権団体はイスラエル政権に対する責任追及を求めており、これは国際的な法的措置につながる可能性があります。

このような状況のもと、米国や一部の西側諸国による政治・外交的支援、国際法制度の構造的な脆弱性、ICCによる有効な執行手段の欠如により、判決の執行や司法訴追が妨げられており、国際法廷におけるイスラエル政権指導者への裁判は深刻な障害に直面しています。

ICCには独立した執行メカニズムが存在せず、判決の執行は各国政府の協力に依存している状態です。米国や西側諸国を含む多くの国は、被告人の引き渡しや判決の執行に必要な協力を提供していません。

米国主導の西側諸国の支援、ICCの構造的な脆弱さ、長期にわたる裁判プロセス、そしてイスラエルがこれらの裁判所に加盟していないこと、こうした要因の全てにより正義の実現が阻害されています。しかし、たとえ執行されなくとも、控訴を提起し判決を下すことは象徴的かつ政治的な意味を持ち、世界規模でシオニスト政権の正当性が損なわれる可能性が出てきます。

国連や国際法廷での対イスラエル支持というアメリカと西側諸国の妨害行為があっても、イスラム世界は国際法上の権限、政治・外交同盟、合同委員会の結成、世論の圧力などを利用して、イスラエル首脳陣を国際法廷で裁く方法を見出すことが可能です。

国際機関でのイスラエル訴追に向けた法的解決策は存在しますが、その実行にはイスラム諸国の団結、世論の圧力、犯罪の正確な記録、そして既存の法的能力の活​​用が必要となります。

ガザ地区でシオニストが犯罪を続行する中、米国や欧州を含む世界中の多くの市民活動家や学術機関は、イスラエル政権指導部を国際法廷で裁くための条件を整える取り組みを強化しています。

 

 


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