イランメディア |IAEA国際原子力機関の言い逃れから大規模な対イラン心理作戦まで
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イランの国際問題専門家、ハサン・ベヘシュティプール氏
ある政治アナリストが、「イランに対するIAEA国際原子力機関事務局長の姿勢は一種の言い訳である」との見解を示しました。
【ParsTodayイラン】ラファエル・グロッシIAEA事務局長はこれまでの主張を繰り返し、「イランはNPT核兵器不拡散条約加盟国として、その義務を果たさなければならない。このような状況が長く続くことはあり得ず、誠に遺憾ながらイランの不遵守を表明せざるを得なくなるだろう」と語っています。
国際問題アナリストのハサン・ベヘシュティプール氏はイルナー通信とのインタビューで、「グロッシ氏のアプローチと発言は政治的な性質を持つ言い逃れの一種と見なされる」と指摘し、「これは技術的または法的問題ではなく、イランへの圧力強化を狙った政治的駆け引きの一種である可能性が高い」と述べました。
ベヘシュティプール氏の見解では、グロッシ事務局長はイランが米国とシオニスト政権イスラエルの攻撃を受けた施設へのIAEAの訪問を許可することを期待しているということです。しかしこれに対し、イランの論理は明確であり、イランは「NPT条約と核保障措置協定の下では、稼働中の施設が攻撃を受けた場合の査察の実施は想定されていない」と主張しています。第1に、IAEAはこの攻撃を非難しておらず、第2の点として、稼働中かつ攻撃を受けた核施設の査察実施のための手続きは提示されていない、ということです。
対イラン脅迫は広範な心理作戦
イランに対する米国の継続的な脅迫は、イランのメディアで集中的に分析されています。この点について、イラン戦闘聖職者協会のモスタファー・プールモハンマディ事務局長は「最近のイランに対する脅迫と世論操作は、軍事的なものではなく広範な心理作戦である」と語りました。また、昨年6月の12日間戦争の経緯を説明すると共に、最近の出来事を分析し、「当時、アメリカは交渉、降伏、そして圧力という脅迫をもって侵攻の場に割って入り、最終的に昨年6月10日のイスラエルによる攻撃へと繋がった。彼らは、我々が軍事的に足止めされ、社会崩壊が起こると予想していた。つまり、人々が抗議し、既存の問題が社会の崩壊に発展し、自らの軍事駐留が強化され、心理戦が加速するだろうと予想していた」との見解を示しています。しかし続けて「もっとも、わが国のイスラム革命最高指導者ハーメネイー師は極めて毅然と、確固たる態度をもって、そして歴史に残る形で戦場に突入した。軍幹部では必要な交代が迅速に行われ、必要な軍事措置が発表され、実行に移された。軍もまた、早朝に襲われた激しい奇襲と衝撃にもかかわらず、速やかに態勢を立て直した。そして、我々は脆弱ながらも非常に効果的な反撃作戦が開始され、時が経つにつれて激しさを増していった」としました。そして最後に「最終的に、アメリカはいわゆる当事者としての自らの立場を示すために介入し、直接的な打撃を与えた。しかし、カタールの米軍基地に対するイランの対応は、問題の深刻さに加えてイランの毅然とした態度を示した。戦争は終結し、彼らの予想に反して、我が国民は有力感と平穏を実感した」と結んでいます。
IRGCがEUのテロ組織リストに掲載されたことの重要性の度合いは?
一方、EU欧州連合によるIRGCイランイスラム革命防衛隊のテロ組織認定に対する反応は、イランメディアでも様々な形で報じられています。この点について、政治活動家のアフマド・ゼイダーバーディ氏は、「トランプ米大統領が繰り返し強調しているように、欧州は高齢化と脆弱化が進み、その真の国際的役割は声明の発表だけに縮小されている」と語りました。さらに、「IRGCがEUのテロ組織リストに掲載されたことは主に象徴的な意味合いを持つのみで、実質的な効果は限定的であると考えている」と述べています。
敵はホルモズ海峡との対峙において夢想
イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師の顧問兼補佐官を務めるモハンマド・モフベル氏は「イランの東西南北回廊および、ペルシャ湾の湾口・ホルモズ海峡における戦略的地位は、世界経済に深刻な影響を及ぼす可能性があり、敵はそれらとの対峙において夢想している」と語りました。また「敵は、団結した、はたまた弱体化したイランでさえも自国の利益と衝突すると考えている」と付け加えました。
アメリカはイランに関しても、イラクやリビアのようなシナリオを模索
対外政策アナリストのハサン・ハーニーザーデ氏も、最近のイランにおける抗議活動への外国の介入について、「アメリカはイラクや北アフリカ・リビアのようなシナリオをイランに対しても実行しようとしているが、それは失敗する。私の見るところ、アメリカは奇襲攻撃を企んでいるものとみられる」と語りました。また「アメリカはイラクやリビアのようなシナリオをイランに実行しようとしているが、失敗するだろう。アメリカは奇襲攻撃を企んでいるようだ。アメリカとシオニスト政権イスラエルの主な懸念材料は、イランによる圧倒的な反撃、特にシオニスト占領地への攻撃である。だからこそ、アメリカはシオニスト政権にミサイル防衛レーザーシステムを提供しており、現在はその試験段階にある。もしそのシステムが機能すれば、彼らはおそらく戦争を始めるだろう。しかし、彼らは自らが開戦する側かもしれないが、終結させる側ではないこと、そして、イランが彼らとの対峙能力を持っていることを肝に銘じておくべきだ」と結びました。

