パキスタン・アフガン国境紛争:イランは対話を呼びかけ、仲介の用意示す
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パキスタンとアフガニスタンの国境における衝突の激化を受けて、イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相が両国に対し自制と対話を求めるとともに、「イランとしてパキスタン・アフガン間の交渉を促進し、隣接する両国間の紛争解決を支援する用意がある」と表明しました。
(last modified 2026-02-28T04:56:37+00:00 )
2月 28, 2026 13:51 Asia/Tokyo
  • パキスタン・アフガン国境紛争
    パキスタン・アフガン国境紛争

パキスタンとアフガニスタンの国境における衝突の激化を受けて、イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相が両国に対し自制と対話を求めるとともに、「イランとしてパキスタン・アフガン間の交渉を促進し、隣接する両国間の紛争解決を支援する用意がある」と表明しました。

パルス・トゥデイがイラン通信(IRNA)を引用して報じたところによると、イランのセイエド・アッバース・アラーグチー外相は27日金曜、「X」に投稿したメッセージでアフガンとパキスタンの国境衝突の激化に反応し、両国に対し自らの見解対立を平和的に解決するよう呼びかけました。また、イスラム教徒の断食月である聖なるラマザーン月をイスラム世界の結束強化の機会だとし、「イスラム世界における自制と結束強化の月である聖なるラマザーン月にあって、アフガンとパキスタンが善隣友好の枠組みの中で対話を通じて既存の見解対立を管理・解決することが得策だ」と強調しています。さらに、イランの積極的な外交姿勢を表明し、「イラン・イスラム共和国はアフガン・パキスタン間の対話促進、および理解と協力の強化に向けてあらゆる支援を行う用意がある」と語りました。

パキスタン・アフガン国境では今月26日夜から激しい衝突が発生しており、アフガンの一部地域に対するパキスタンの空爆により緊張が急激に高まっています。パキスタン政府によりますと、これらの地域にはテロ組織TTPパキスタン・タリバン運動の拠点があるとみられています。アフガン当局はこれらの攻撃を非難し、今回の作戦で数十人の民間人が死亡したと発表しました。

アフガニスタンのタリバン現政権のザビフラ・ムジャヒド報道官も、デュランド・ライン(1893年にイギリスとアフガニスタン間で合意された、パキスタンとアフガニスタン間の約2640kmに及ぶ国境線。英領インドの外相モーティマー・デュランドが策定)沿いのパキスタン軍の拠点および軍事施設に対する「大規模攻勢作戦」の開始を発表しました。この作戦は、アフガン領内のパクティカ、首都カーブル、カンダハル、パクティアの複数州に対するパキスタン軍の空爆への報復として実施されたものです。

情報筋は、チトラル、ハイバル、モフマンド、クラム、バジャウルを含む複数の国境地帯で激しい衝突が発生したことを明らかにしました。パキスタンのアタウラ・タラール情報相も「権利奪取(Ghazab Lil Haqq)」と呼ばれるこの反撃作戦で、アフガン・タリバンの少なくとも133人が死亡し、200人以上が負傷したと主張しました。同情報相によれば、タリバン軍の拠点27か所が破壊され、さらに9か所がパキスタン軍に占拠されたということです。

一方、アフガン国防省は、この衝突でパキスタン兵55人が死亡し、数十点の軍事装備が鹵獲されたと発表しました。また、アフガン軍からは8人の死者と11人の負傷者を出し、報復作戦は4時間後の深夜に終了したことを強調しています。危機が激化する中、パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相は「X」に、同国の忍耐が限界に達し、アフガンのタリバンとの「全面戦争」に突入した、と投稿しました。またパキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領も、同国として平和と領土保全については妥協せず、いかなる侵略にも断固たる対応をとる能力があると強調しています。今回の衝突についてはロシアが双方に対し、相互攻撃の即時停止および、外交的な紛争解決を求めました。ロシア外務省は、アフガン・パキスタンのいずれの側からも要請があれば仲介役を買って出る用意があると発表しています。またアントニオ・グテーレス国連事務総長も、この緊張状態に対する深い懸念を表明し、国際法の遵守と民間人の保護の必要性を強調しました。

パキスタン当局は、TTPパキスタン・タリバン運動を支援しているとしてアフガン・タリバン政権を非難していますが、アフガン側は一貫してこれを否定しています。一方で、パキスタン側がアフガンのクナル州、ホースト州、パクティア州にあるタリバン拠点への砲撃と空爆を継続している、との情報もあります。

アフガン・タリバン指導者アクンザダ氏の殺害をめぐり矛盾した報道

一方、未確認かつ非公式の報道によりますと、アフガニスタン・タリバンの指導者・最高幹部ハビトゥッラー・アクンザダ師がパキスタンの空爆で殺害されとされています。

 

 

 


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