イランの観光の魅力
ハーンサール、逆さチューリップの里
イラン中部・イスファハーン州のハーンサールは美しい自然を有しています。
ハーンサールの町は山すその谷間にあり、山間にはハーンサール川が流れています。
ハーンサールは標高が高いことから、夏は快適で、冬は寒い地域です。この町が標高の高い山の裾野にあり、川が流れ、多くの泉があることで、この地の環境はよりすばらしいものになっています。
ハーンサールの牧草地は、イスファハーン州の放牧地のひとつとされています。畑や果樹園などを含む地域の植生は、比較的豊かです。
ハーンサールの町が出現したのは、この地に多くの泉があるためだとされています。ハーンサールの谷にある泉の数は全部で450とされており、多くの川の水源となっています。ハーンサールの町自体も、その脇にあります。
ある外国人は、ハーンサールの町を見て、このように描写しています。
「ハーンサールには、多くの川があり、たわわに実を結んだ果実の木があったことを覚えている。この町は見るべきものであり、また高い山の間の峡谷に位置している」
自然の美しさは、ハーンサールの町に限られません。町の周囲にも、大変美しい自然の見所が見られ、イスファハーン州の観光の魅力に挙げられます。
ハーンサール近郊のゴレスターン山は、美しい観光地で、町から15キロの地点にあります。
ゴレスターン山は快適な気候を持つ緑豊かな場所であり、良好な牧草地帯です。この地域一帯には、ギョリュウや野生のねぎ、逆さチューリップなどの各種のチューリップなどが見られます。特にこの地域が美しいのは春で、あたり一面に逆さチューリップが咲きます。
この花はギョリュウの茂みの中や、岩場にも咲く花で、薬草としての特性を持っています。このはなはその美しさで、見る者を魅了します。
ハーンサールの歴史
ハーンサールの町は歴史の点からも価値があります。ハーンサールの歴史は大変古く、歴史資料によれば、ハーンサールの古い町は荒廃し、その一部は農地に変わっています。
ロシアの研究者の旅行記によると、現在のハーンサールはおよそ400年前にさかのぼるということです。サファヴィー朝時代、ここは学問と産業の重要な中心地でした。サファヴィー朝の王はこの地域に特別な注目を寄せ、このため、手工芸が繁栄し、製油所や絨毯などの織物工房、つぼ作りの工房が活況を呈しました。
モスクやイマームの子孫の廟などの貴重な歴史遺産も、ハーンサールに存在し、これらはサファヴィー朝のものとされています。そのもっとも有名なものは、バーバー・ピールとして知られるピール・ハーンサールの廟です。
彼は偉大なイスラム学者で、神秘主義者でした。この廟には、彼とともに6人の神秘主義者が葬られています。
ハーンサールのジャーメ・モスクも、ハーンサールの古い建造物です。
このモスクは町の南東部にあり、350年の歴史を有しています。
このモスクの敷地面積はおよそ3平方キロメートルで、壁がん部をはじめとした大変貴重な漆喰細工があります。