イランが、巡礼者へのISISの攻撃に対する国連の沈黙を批判
(last modified Sun, 27 Nov 2016 09:15:50 GMT )
11月 27, 2016 18:15 Asia/Tokyo
  • イランが、巡礼者へのISISの攻撃に対する国連の沈黙を批判

イランのデフガーニー国連大使が、国連事務総長に当てた書簡において、テロ組織ISISによるイラン人巡礼者に対する最近の攻撃に反応を示すよう求めました。

IRIB通信によりますと、デフガーニー大使は26日土曜、国連のパン事務総長と、国連安保理の今期議長に当てた書簡の中で、ISISが今月24日にイラク南部ヒッラで発生した、巡礼者へのテロ事件に対する犯行声明を出したことに触れ、「イランの政府と国民は、ISISとその関係勢力、そのほかのテロ組織の撲滅のために全力を尽くすだろう」と語っています。

また、「イランは、国連がこのテロ攻撃を非難することを期待している」と強調し、特に国連安保理に対し、テロに断固として対処するという自らの責務を果たすよう求めました。

さらに、「最近のテロ事件、そしてイラクやシリアをはじめとする世界各地で罪のない多数の人々の生命を奪っている同様の事件は、こうしたテロ組織の撲滅に効果的な措置を講じるという責務を我々に思い起こさせるものだ」としています。

今月24日、イラクの首都バグダッド南方ヒッラのガソリンスタンドで、爆弾が仕掛けられたタンクローリーが爆発し、シーア派の追悼行事アルバインへの参加のために各国からやって来ていた巡礼者およそ100名が殉教、他多数が負傷しました。

これらの殉教者の多くはイラン人とされています。

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