オバマ大統領がトランプ氏に核合意について警告
1月 17, 2017 16:35 Asia/Tokyo
アメリカのオバマ大統領がイランと6カ国の核合意の実行から1年にあたり、トランプ次期大統領に対して、核合意の違反について警告を発しました。
イルナー通信によりますと、オバマ大統領は16日月曜、トランプ次期政権に対して、「核合意はイランと6カ国の長年の協力の賜物であり、アメリカとイランの間だけの合意ではなく、それを簡単に破棄することはできない」と警告を発しました。
オバマ大統領は、核合意は歴史的な合意だとしています。
EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表も、核合意の実行から1年に当たり、声明の中で、「イランは核計画に関する全ての取り決めを履行している」と述べました。
さらに、「イランの核計画に関する制裁は合意の中で約束されたように、国連、EU、アメリカによって解除された」とし、「イランとの二者間の貿易や投資は増加している」と語りました。
ドイツのシュタインマイヤー外務大臣もツイッターで、「核合意は恒久的な取り決めだ」とし、「この合意が恒久的なものとして残るのは全ての国のためになる」と述べました。
今月20日に大統領に就任するトランプ氏は、選挙戦の中で、「アメリカがこの合意から脱退するか、それについて再協議し、見直しを行うか、どちらかになるだろう」と述べていました。
イランのアラーグチー外務次官はこのトランプ氏の表明に対し、「イランはこの1年、核合意の実行において、アメリカと一部の国の取り決め不履行、遅延、敵対政策に直面してきた」と述べました。
さらに、「イランとアメリカの核協議は終結しており、イランはアメリカの次期政権と核合意について政治的な協議を行うことはない」と強調しました。
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