イラン中央銀行、「ルクセンブルクでの資産押収は実行できない」

イラン中央銀行の幹部の一人が、ルクセンブルクにあるイランの資産のうち、16億ドルの押収に向けたアメリカの努力は、国際的な取り決めに反するものであり、それを実行することはできない、としました。

アメリカをはじめとする西側のイランに対する敵対政策が継続される中で、ルクセンブルクの裁判所はイラン中央銀行に属する資産のうち16億ドルを凍結するよう命じました。

アメリカのニューヨークタイムズによりますと、サウジアラビア人によるアメリカ同時多発テロの犠牲者の遺族団体は、前例のない行動に出、アメリカの裁判所の反イランの判決の実行を求め、ルクセンブルクの裁判所に訴えを起こしました。

イラン中央銀行の関係者は、7日火曜、「差し押さえは、資産や口座の出金を意味するものではなく、ルクセンブルクの裁判所も現在この問題を検討中だ」と述べました。

さらに、「これらの審理が終わり、裁判所の判決が出ない限り、ルクセンブルクのイランの資産がアメリカの原告の有利に動かされることはない」としました。