選挙への最大限の参加、敵の脅威に対する最大の抑止力
イランのイスラム体制の中で、選挙、特に大統領選挙は常に、最も盛り上がりを見せる政治的、社会的な出来事のひとつとなってきました。 19日金曜は、再びその場面が繰り返され、イランの国民とイスラム体制が、なおも力強く生き生きと存在していることが世界に示されます。
イランのデフガーン国防軍需大臣は、アメリカ、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアが、地域の危機、戦争、流血を続けるために企ててきた危険な陰謀や地域情勢に触れ、「選挙で国力、統一、連帯を示すことにより、イランは悪しき陰謀を退けることができるだろう」と語りました。
デフガーン大臣はさらに、次のように続けています。
「19日の投票への国民の参加による英雄伝は、イスラム革命の存続を保障し、イランの栄誉、誇り、発展を継続させるものとなるだろう」
選挙への最大限の参加は、イラン国民の力の重要な要素のひとつであり、その力は、選挙の中で、文化や信条、民族の違いを超えて最高潮に達します。イラン国民は、国運を決定する英雄伝ともいえる選挙への参加により、常に、多くの脅威に対して確かな回答を与え、この間、価値のある強い意志によって、選挙に参加するための準備を整えてきました。
今回の選挙に出馬した候補者たちは、それぞれの見解や傾向に沿って、自身の計画を提示してきました。
イラン国民は、この38年、平均して毎年1回、選挙を実施し、どのような状況にあっても、たとえ1980年代のイランイラク戦争のミサイル攻撃の中でも、1日たりとも遅れたことはありませんでした。このような流れの継続により、イラン国民の力は拡大し、多くの脅威を退けてきました。しかし現在もこうした脅威は終わっておらず、それどころか複雑さを増しており、内部からの体制の弱体化の流れに変わっています。この重要な時期における敵の目的は、国民から選挙に参加しようとする意思を奪うことにあります。なぜなら敵たちは、選挙への参加の結果が、統一と連帯であることを知っているからです。そのため、選挙への参加を、イラン国民から数々の脅威を遠ざける最大の要素、真の力を意味するものとして正しく捉えるべきでしょう。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、教師たちを前に、次のように語りました。
「さまざまな政治的思想を持ったすべての国民が選挙に参加することは、イランの不可侵性、威信、力の維持を保障する。このような参加により、敵は決して、イラン国民に対抗する行動を起こそうとはしなくなるだろう」
ハーメネイー師はさらに、このように語りました。
「敵の敵対的な発言を唯一、妨げるものは、重要な場面への国民の参加である。なぜなら、大勢の若者と賢明で強力な8000万人の人材を擁する国家の威信は、敵の心に恐怖を植えつけるからだ」
イラン国民は、最大限の参加により、毎回この力を世界の人々に示し、投票への参加によって、体制の基盤を強化してきました。このことから、ハーメネイー師は次のように強調しています。
「誰に票を投じるかは重要ではない。重要なのは、すべての人が参加し、イスラムとイスラム体制を守る用意があることを示すことだ」