イラン大統領選挙、投票までのカウントダウン

イラン大統領選挙は、投票までのカウントダウンが始まっています。　　　　　　　　　　　　　　　

第12期イラン大統領選挙は、第5期市町村議会選挙、国会中間選挙と共に、明日19日金曜に実施されます。18日木曜午前8時に選挙運動ための法的期間が終了し、現在、盛大な選挙を実施する準備が整い、選挙への注目が集まっています。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、17日水曜、数千人の国民を前に演説し、19日の選挙は、国民の祝祭、大きな英雄伝、イスラムに基づく民主主義の魅力と新たな思想を世界の政治家の前に示すことになるとしました。ハーメネイー師はさらに、「19日の選挙は、欧米やアメリカに追従する地域諸国のさまざまな機関や関係者、シオニスト政権イスラエルの関係者に注目されるだろう。彼らはイラン国民がどのように、どのような精神で、どれだけの規模で選挙に参加することになるかを見ようとしている」と語りました。また、西アジアや北アフリカの大規模な情勢不安に触れ、「このような情勢不安の中で、イランは完全な安全と平穏により、選挙に向けて準備している」と述べました。

数週間前から18日の朝まで、立候補者による選挙運動が行われてきました。候補者は討論会や選挙運動の中で、自身の計画を説明しました。このプロセスは、選挙の雰囲気を盛り上げました。このような盛り上がりは、2つの方向から見ることができます。ひとつは国民であり、彼らは自身の票によって選挙の行方を決定します。そしてもうひとつは、候補者としてこの責務を果たすために困難な競争に挑んでいる人たちです。この段階は選挙の最も重要な段階だと言え、国内外の多くのメディアの注目を集めています。

ハーメネイー師が語ったように、自由な選挙の実施は、政府がアメリカに支配されている地域諸国の人々にとって、夢となっています。こうした中、イラン国民の投票への参加は、イスラム体制への国民の関心と信頼を示すものです。

明らかに、選挙の実施に携わる人々は、選挙が平穏の中で、最大限に健全かつ安全に実施されるために努力しています。選挙では、安全と規則の遵守が2つの重要な柱であり、それによって国民は、健全かつ安全な環境の中で投票を行うことができ、そしてそれ以上に重要なことは、彼らの票が損なわれることはないということです。

ハーメネイー師はこれ以前に、労働者を前に表明を行った際、選挙に関係するすべての機関の関係者に向かって、「国民の票は預かりものである。その重大な預かり物を最大限の注意を払って保護する必要がある」と強調しました。また、例外なく、法をきっちりと遵守することが、神の満足を得られる好ましい選挙の実施に不可欠だとし、ここ数年に表明してきた基本的な事柄を繰り返しました。

「国民の票は国民の権利であり、それを侵害すれば、その責任を果たすことはできない」

国民の意見を参照することは、実際、イランにおける民主主義の象徴であり、イスラム革命の勝利から数ヵ月後の1979年4月の国民投票により、国民がイスラム共和制に賛成票を投じたことで実現しました。その後も、イランでは平均して毎年1回、選挙が実施されています。このような民主主義の流れの継続は、毎回、選挙への国民の参加による大きな英雄伝を示してきました。こうしたことから、ハーメネイー師は、投票への大々的な国民の参加を強調し、「金曜の選挙で誰が当選しても、選挙の真の勝者はイランの国民であり、イスラム共和制だ」と語ったのです。