最高指導者、「対ISIS有志連合の結成の主張は偽りだ」
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカの主張、つまり、対ISIS有志連合の結成は偽りだ」と強調しました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
6月 13, 2017 17:04 Asia/Tokyo
  • 最高指導者、「対ISIS有志連合の結成の主張は偽りだ」

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「アメリカの主張、つまり、対ISIS有志連合の結成は偽りだ」と強調しました。

ハーメネイー師は、12日月曜夕方、国家の体制責任者らを前に、イランの発展に向けた努力と協力の必要性を強調し、「国を正しく運営するためには、これまでの経験を利用すると共に、決定において正しい基準に頼ることだ。これまでの経験の中でも最も重要なのは、アメリカを信用しないことと国民の統一を保つことだ」と語りました。

さらに、「先ごろ実施された大統領選挙と市町村議会選挙は、国民の心にイスラム体制の影響力の深さと革命の力を示したが、世界のメディアは、大量のプロパガンダの中で、この重要な問題に全く触れていない」と語りました。

また、イランの大統領選挙後のアメリカの恥知らずな行動、すなわち制裁の拡大に触れ、「こうした敵対に対しては、イスラム体制の向上と国家の発展という共通の目的を達成するための努力や活動、協力の、新たな雰囲気を作る必要がある」と述べました。

ハーメネイー師は、国家を正しく運営し、正しい道と誤った道を区別する方法について、「国家の正しい運営には、第一に、決定の基準を明確にすること、その上で、過去38年の経験を活用する必要がある」と述べました。

また、覇権主義大国は、自分たちの要求を押し付けるためにさまざまな方法を利用していると強調し、「そのうちのひとつは、国際的な慣習を名目に、覇権主義者の利益を確保し、これによって、圧制を排除する独立諸国を、慣習に反する国として非難することだ」と述べました。

さらに、「最近、アメリカは、イランに関する発言の中で、国際的な慣習を名目に、“地域の情勢を悪化させる”問題を提起している。彼らに対して言うべきことは、第一に、この地域はあなた方に何の関係があるのか、そして第二に、地域の情勢不安の元凶はあなた方とその傀儡である、ということだ」としました。

ハーメネイー師は、ISISの誕生とこのグループへの軍事、後方支援におけるアメリカの役割に触れ、「対ISIS有志連合の結成の主張は偽りである。とはいえアメリカは、制御不能なISISには反対している。だが本当にISISを消滅しようとする者は、この組織に対抗する」と述べました。

ハーメネイー師はさらに、”アメリカ”という問題に触れ、「基本的にアメリカとの多くの問題は解決できない。なぜならアメリカの我々に対する敵対は、人権や核問題によるものではなく、イスラム体制そのものにあるからだ」と語りました。

ハーメネイー師の演説の前に、イランのローハーニー大統領は、「最近の選挙の勝者は国民である。競争や論争の時代は終わり、現在我々は、国民の要求に注目すべきだ」と語りました。

また、最も重要な国民の要求は、経済問題の解決、特に雇用と生活状況の改善であるとし、「明らかに、すべての人が連帯して最高指導者の後に続けば、問題を克服することができる」と述べました。