1月 23, 2016 23:31 Asia/Tokyo
  • イランが、イスラム協力機構の声明に反発

イラン外務省報道官が、「イランに関するOIC・イスラム協力機構の最近の外相会合の声明は、OICの弱体化とこの組織の加盟国間の対立の原因となる」としました。

IRIB通信によりますと、イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官は22日金曜、サウジアラビア・ジェッダでのOICの緊急会合で出された、足並みのそろわない声明に反応を示し、「この声明は、OICの原則や国連憲章に反するものであり、イランの見解では受け入れられるものではない」と述べています。

また、「OICは、イスラム共同体の第1の問題であるパレスチナの占領問題に対応することを目的として創設された」とし、「パレスチナ人が非人道的な封鎖下に置かれ、また世界の平和と安全に反するテロや過激派の脅威が拡大していることに注目すると、この会合でのサウジアラビアの主張は性急で、無責任なものだ」としました。

さらに、「この会合の声明は、在テヘラン・サウジアラビア大使館への襲撃、および治安維持の分野でのイランの迅速な措置、状況の制御、この事件の容疑者への対応などに関する事実を無視しており、無関係の事柄を扱うことである特定の国の目的を果たす手段となってしまった」と語っています。

ジャーベリーアンサーリー報道官はまた、「イラン政府は、サウジとの問題を解決する枠組みで協力する用意がある」とするとともに、「サウジは、地域や世界を現在の危機に直面させている現在の誤った政策をやめる必要がある」と強調しました。

さらに、OICの全加盟国に対し、賢明な協力によって、被占領地パレスチナと聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの解放のために必要な条件を整えるよう要請しています。

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