核合意に対するアメリカの立場表明の影響
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ボルトン元大使
アメリカのトランプ大統領は、表面上、核合意を脅かすために全力を使い、毎日、新たな考えを提示しています。
アメリカのヘイリー国連大使は先週、オーストリア・ウィーンを訪問し、IAEA国際原子力機関の天野事務局長をと会談する中で、アメリカの違法な要求を合法に見せかけ、くり返しの主張を行い、一部の核活動がイランの軍事施設で行われているという、疑惑の捏造に関して、IAEAに働きかけています。このため、アメリカのボルトン元国連大使のような過激な人物は、トランプ大統領の非論理的な行動をあおっています。ボルトン元大使は、次のように語っています。
「新たな情報を提示し、世界全体にイランの受け入れがたい行動を公表することで、核合意破棄の理由をより際立たせることができる」
イランのザリーフ外務大臣は、ボルトン元大使のこの発言に反応し、次のように強調しました。
「国際社会はアメリカに対して、この政策の追求がアメリカの更なる孤立化を招くということを示している」
アメリカ駐在のフランス大使も、ツイッターで、核合意の破棄に関するボルトン元国連大使の提案に関する報道に反応し、次のように述べました。
「フランスは核合意の破棄を支持せず、またこれを受け入れない」
フランスのマクロン大統領も、29日火曜、世界各国に駐在するフランス大使200人を前に、次のように強調しました。
「核合意の代わりになるものは存在しない、フランスは核合意の実施に関して、修正を受け入れない」
一方で、アメリカによるこのような動きは、以前にも予期できたことでした。こうした中で、アメリカの核合意政策における紆余曲折は、ある目的によるものだと要約することができます。それは、イランに対して、アメリカに特権を与えることを余儀なくさせることです。しかし、これは結果的に誤った行動です。
ニュースサイト・ヴォックスは、記事の中で、トランプ大統領の核合意に反対する行動への、専門家の批判に触れ、次のように記しています。
「トランプ大統領は、イランを核合意違反で非難する一方で、この合意を侵害し、最終的に破棄するよう、盛んにつとめている」
イランのローハーニー大統領は、29日火曜、テレビのインタビューで、アメリカが反イランの合意を形成する上で歴史的にもっとも厳しい状況に置かれているとして、次のように語りました。
「世界の人々のイランに対する見方も変わり、アメリカはおそらく別の考え方を持っているが、過去のような理由で制裁が行使されることはないだろう」
現状や根拠は、この見解を証明しています。それは、アメリカの新政府が声高に主張する中で、トタル、ルノーなどの主要な国際企業や、そのほかの企業による、イランへの投資に関する最重要の協定が締結されているからです。この流れは、アメリカにとって、過去に回帰することが決して容易ではないことを示しているのです。