イラン外相、「アメリカの核合意違反に対するさまざまな選択肢を持っている」
イランのザリーフ外務大臣が、「イランはアメリカの核合意違反に対する、さまざまな選択肢を持っている」と語りました。
ザリーフ外相は、アルジャジーラテレビのインタビューで、アメリカの核合意違反を批判し、「この違反が続けば、イランも、アメリカの非建設的な行為に対する対抗措置として、さまざまな選択肢を実行することになる」と語りました。
また、「この合意は、二国間の合意でも、数カ国の合意でもなく、国連安保理決議の一部だと考えるべきだ。この合意をめぐり、2年間協議が行われている」と述べました。
さらに、「アメリカがもし核合意を守ると表明すれば、アメリカはよりよい状況に恵まれるだろう。もしこれを守らないのであれば、国際社会はアメリカとの約束を信用しなくなる」としました。
ザリーフ外相は、イランとサウジアラビアの対立の継続についても、「イランは少なくともこの4年間、サウジアラビアとの問題の解決に向けた用意を何度も表明しているが、サウジ側はこれに関して何の行動も示していない」と語りました。
また、「私たちは、イランとサウジアラビアの関係は現在の形で続いてはならないと考えている。なぜなら、イランとサウジアラビア、そのほかの地域諸国は、自国の安全保障の弱体化ではなく、強化に向けて協力を行うべきだと見ているからだ」と述べました。
さらに、「われわれはこの問題に対して、サウジアラビアのペルシャ湾岸における立場は非建設的だと見ている。サウジアラビアの対カタール政策がその例だ」としました。
ザリーフ外相は、政治雑誌のグローバルポリティコのインタビューで、「アメリカはイランに対して、可能な限りの制裁を行使しているが、その制裁は、アメリカが考えるような結果を生じていない」と語りました。
また、アメリカがイランに対する制裁行使を始めたとき、イランが保有する遠心分離機の数は200以下だったが、アメリカが協議の席についた2013年、イランが保有する遠心分離機の数は2万だったとしました。