イラン国防軍需相、「地域でアメリカとシオニストの新たなシナリオの実施を阻止」
10月 04, 2017 16:54 Asia/Tokyo
イランのハータミー国防軍需大臣が、アメリカとシオニスト政権イスラエルは、テロ組織ISISの計画が失敗したあと、地域諸国の分割戦略を目論んでいるとし、「イランとトルコは、地域で影響力のある主要な国家として、彼らのそうしたシナリオの実行を許さない」と語りました。
ハータミー大臣は3日火曜、テヘランでトルコのアカル参謀総長と会談し、、イラクを初めとする全ての地域諸国の領土保全と統一の維持、というイランの基本政策に触れるとともに、「イラン、トルコ、イラクの3者協力は、分離を求める行動に対抗し、地域の安全と安定の確立にとって有益なものとなりうる」と述べています。
一方のアカル参謀総長も、イラクのクルド人自治区当局による分離政策に対しイラン、イラク、トルコが共通した立場をとっていることを指摘し、「トルコは、イラクの統一と領土保全を支持しており、地域諸国の国境線の変更を決して正式に認めることはない」としました。
イラクのクルド人自治区のイラクからの分離の賛否を問う住民投票は、イラク政府が強く反発する中、同自治区のバルザニ議長の主張により、先月25日に実施されました。
国連のグテーレス事務総長、そしてイランやトルコを初めとする世界各国は、バルザニ議長による住民投票の実施を非難するとともに、これをイラク憲法への違反行為だとし、その結果を拒否し、イラクの領土保全と統一を強調しています。
なお、地域諸国での分裂を求めているシオニスト政権イスラエルは、クルド人自治区のイラクからの分離を支持しています。