イラン経済最新ニュース:対アジア貿易の拡大/世界第3位を誇るザクロ生産量
最近のイランの経済ニュースから、近隣諸国との貿易が23%拡大、南東部スィースターン・バルーチェスターン州税関を経由した1億7900万ドル相当の製品輸出、北西部オルーミーイェでの農業機械・産業国際展の開催、対ウズベキスタン貿易額が50億ドル到達の見通し、新戦略による対中国通商の発展、イランのザクロ生産量が世界第3位に躍進したニュースをお伝えします。
【ParsTodayイラン】イラン税関の発表によりますと、同国と近隣諸国との非石油貿易はイラン暦今年(2024年3月21日~)最初の7カ月で23%増加の411億ドルに達し、重量では16%増加して6450万トンとなっています。このうち上位5カ国は貿易額の多い順に、UAEアラブ首長国連邦、トルコ、イラク、パキスタン、ロシアとなっています。
スィースターン・バルーチェスターン州税関から1億7900万ドル相当の製品が輸出
スィースターン・バルーチェスターン州税関のモハンマド・アリー・ハーシー監視官は、イラン暦今年に同税関から1億7969万1000ドルに相当する196万トンの製品が輸出されたと明らかにしました。これは、前年同期と比較すると重量で13%、金額で11%増加しているということです。ハーシー監視官の話では、スィースターン・バルーチェスターン州からの主な輸出品目は、クリンカー、セメント、一般炭、生ひよこ豆、果実およびその他の農産物となっています。
オルーミーイェで国際農業機械・産業展が開幕
北西部・西アーザルバーイジャーン州オルーミーイェ市で29日火曜、農業機械、園芸、温室設備、灌漑・給水、知識ベースの革新的農業、水資源と土壌・生物保護などの関連設備を扱う第15回国際見本市が開幕しました。
イラン・ウズベキスタン間貿易の今後の展望は50億ドル
イラン貿易新興機関の中央アジア・コーカサス・ロシア地域局長のアクバル・ゴダーリー氏は、イラン・ウズベキスタン間の貿易の長期ビジョンを提示し、両国間の特恵関税協定の署名に向けた初期段階の合意を明らかにしました。
ゴダーリー局長はまた、ウズベキスタン投資・産業・貿易大臣のイラン訪問に際してウズベキスタンとの経済協定に言及し、「両国は貿易拡大への意向を共有している。来年の2月から3月にかけて我が国の主催により、貿易交流の拡大を目的とした第16回イラン・ウズベキスタン合同委員会が開催される予定である」と語りました。
新たな戦略によるイラン・中国間の貿易交流の発展
イラン副大統領兼貿易新興機関のモハンマド・アリー・デヘガーン・デヘナヴィー長官は、中国の丛培武・駐テヘラン大使との会談で「両国の通商協力は最高レベルにある。イランと中国間の建設的な通商協力の拡大発展に関心を持っている」と述べました。
デヘナヴィー長官は、イランがBRICSや上海協力機構などの地域協定に加盟したことで、イラン・中国間の通商協力が促進されるだろうとの見通しを語りました。
イランのザクロ生産量は世界第3位
イラン農業ジハード省のブルーマンデイ園芸担当次官は、「我が国は、総人口の多いインドと中国に次ぐ世界で3番目のザクロ生産国であり、1人当たりの生産量では世界一である」と述べました。