イラン衛星「ナーヒド2」打ち上げ、世界のメディアで大きく報道
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ロシアのソユーズロケットによるイランの衛星「ナーヒド2」の打ち上げ成功が、世界のメディアで大きく報じられ、話題を呼んでいます。
(last modified 2025-07-29T05:29:27+00:00 )
7月 28, 2025 15:13 Asia/Tokyo
  • イランの衛星「ナーヒド2」
    イランの衛星「ナーヒド2」

ロシアのソユーズロケットによるイランの衛星「ナーヒド2」の打ち上げ成功が、世界のメディアで大きく報じられ、話題を呼んでいます。

25日金曜、イランの衛星「ナーヒド2」がロシア・ボストーチヌイ宇宙センターから、同国のソユーズロケットにより宇宙空間に打ち上げられました。

【ParsTodayイラン国際】ヨーロッパの主要放送局のテレビニュースを伝えるニュース専門放送局・ユーロニュースは、今回のイランの衛星打ち上げを成功と評価し、イランとロシアの緊密な関係の表れだと見ています。

パキスタンのニュースサイト・ドーンニュース(Dawn News)も、ロシアのロケットによる今回のイランの衛星打ち上げを、宇宙分野でのイランとロシアの協力拡大の証だと報じました。

AP通信によりますと、イランの衛星「ナーヒド2」は通信衛星で、運用寿命は2年だということです。カタール国営衛星通信アルジャジーラも「この衛星はイランの技術者による最新の成果である」と強調しました。

インドの各メディア局も「このミッションは科学、研究、商業衛星を地球軌道に乗せることを目的としたロシアの複数衛星コンステレーション計画の一環である」と報じています。

一方で、インドの英字紙タイムズ・オブ・インディア紙は西側諸国の否定的な見方について報じ、「西側諸国はイランの宇宙開発はミサイル計画の開発を目的としていると主張しているが、イランは同計画があくまで平和目的で純粋に学術的なものだと主張している!」としました。また中国メディアのShanghai Eyeは「イランの衛星『ナーヒド2』が打ち上げられた基地はロシア連邦宇宙局・ロスコスモスの監視下にあり、民間目的の打ち上げに使用されている。これは西側諸国が懸念している問題の1つとなっている」と報じています。

米紙ワシントン・ポストと英紙インディペンデントも、衛星「ナーヒド2」の打ち上げをイランとロシアの強い関係の表れだと報じました。

米誌ニューズウィークは「こうした関係は戦略的協力の深化の象徴であると同時に、米国を筆頭とする西側諸国の懸念材料である」とし、欧米諸国のこうした懸念の理由として西側諸国による制裁が奏功していないことを指摘しました。

実際に、今回の打ち上げは西側諸国からの圧力が高まる中で、ロシアとイランの技術関係が深化していることを示しており、イランの衛星技術における継続的な進歩を反映しています。この成果によって、イランは自らの能力を向上させたのみならず、明確な政治的メッセージも発信したと言えます。

そして、シオニスト政権イスラエルの英字紙タイムズ・オブ・イスラエルも、ロシアとイランの戦略的協力協定の調印に言及し、ロシアの宇宙基地からイランの衛星「ナーヒド2」の打ち上げが成功したことに不快感を示すとともに、ロシアが最近のイスラエルとアメリカによる対イラン攻撃を強く非難していることを指摘しました。

 


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