イラン国家安全保障最高評議会書記、「イランの行動がなければ、ISISはヨーロッパに迫っていた」
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ラーリージャーニー国会議長、ジョンソン外相
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「イランの政策や行動が多くの殉教者を出すものでなかったら、今頃テロ組織ISISがイラクとシリアを支配し、ヨーロッパに迫っていただろう」と強調しました。
シャムハーニー書記は、9日土曜夕方、テヘランでイギリスのジョンソン外相と会談する中で、イランの地域政策に対する一部の国の根拠のない立場を批判し、イランは真剣なテロ対策を行っているとしました。
また、「イランの政策や行動が多くの殉教者を出すものでなかったら、今頃テロ組織ISISがイラクとシリアを支配し、ヨーロッパに迫っていただろう」と強調しました。
さらに、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムをシオニスト政権イスラエルの正式な首都と認定したアメリカのトランプ大統領の決定に触れ、「パレスチナはひとつの首都を持つ統一国家であり、アメリカの決定により、イスラム教徒はシオニスト政権イスラエルに対抗し、パレスチナ人の権利を実現するために、さらに団結することになるだろう」と述べました。
シャムハーニー書記は、サウジアラビア、バーレーンなどの人権侵害国に対するイギリスの兵器の売却を批判し、「すべての国際機関は、イエメンの人々に対する封鎖や空爆を非難しており、この犯罪に関与した国は、国際世論という法廷で訴追され、人権侵害国とされる」と語りました。
また、アメリカの核合意に対する行動はすべての人々の悲劇になるとして、「この流れが続けば、アメリカの政治的信用は失墜するとともに、国際合意が疑問視されることになる」と述べました。
ジョンソン外相も、この会談でイギリスはアメリカの決定に反対していると強調し、「イギリスはエルサレムへの大使館移転を決定していない」としました。
また、核合意の取り決めを完全に実施するうえでの問題を解決する必要性を強調しました。